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わたしのプレイリスト 2022

こんにちは。そしてお久しぶりです。はなぶさりあむです。

今年も残すところあと少しとなりましたので、恒例の2022年プレイリストについて書いていきたいと思います。

例年通り、音楽ストリーミングサービス・Spotifyにてプレイリストを作成しました。
よろしければ、聞いてみてください。
そして、普段音楽の話をする人があまりいないので、語りたいことがたくさん!!
つらつらと解説も書きますので、よろしければ私の音楽うんちくにお付き合いください。(曲によって解説が多かったり少なかったりします)

早速、プレイリストはこちら!

Spotifyをお使いではない方にも聞いていただけるように、YouTubeで公開されているMVを添えて紹介していきます。よかったら見てね。

1. Loneliness / Ginger Root (2022, US)

昨年『Loretta』が私的に大ヒットしたGinger Loot。アメリカ出身のミュージシャンですが、とにかくジャパニーズポップカルチャーが大好きな方です。

↓ 『Loretta』のMVは、昭和の日本の音楽番組みたいで面白いよ。

今作『Loneliness』が収録されているEPのタイトルは『Nisemono』=偽物。
なんと日本語なのですよ。

『Nisemono』のコンセプトは、本人のTwitterによるとこんな感じ。(日本語を勉強されていて、最近はかなり上達している)

1983年、日本のアイドル・竹口希美子ちゃんの全米デビューにあたってプロデューサーとなったGinger Rootくんでしたが、デビュー直前にアイドルが逃げ出してしまったため、急遽Ginger Rootがデビュー曲『Loneliness』を披露したところ大ヒット!
しかし「自分は希美子ちゃんじゃないのに……」と偽物である自分に葛藤するGinger Rootくん……

アルバムコンセプトってくらいならよくありますが、彼の場合はものすごく手のこんだお話になっているので、めちゃくちゃ面白いです!
Ginger Rootは映像クリエイターでもあるため、MVのこだわりもすごい。
アートワーク・MV・楽曲を、SNSやYouTubeを駆使して同時並行的に表現していく様子は、まさに最新のエンタメだな〜〜〜と感心してしまいました。
来年1月には来日公演も予定されいます。
今後もGinger Rootの活動が楽しみです。

2.Millennium / Toro y Moi(2022, US)

トロイモアの新譜もよかったですね〜〜〜。
歳をとったのか、こういう聞いていて気持ちが良くなる曲を聞く頻度が上がった気がする。(10代はメタルばかり聞いていたので……)

3. Disco Yes feat. Poppy Ajudha / Tom Misch  (2018, US)

こちらは2018年の作品ですが、最近ようやく聞きました。
トムミッシュといえば、星野源さんとの共作でも話題になりましたね。

この曲がものすごく好きなのでトムミッシュは知っていたのですが、ちゃんと触れる機会がなく。
Spotifyだとランダムにおすすめが再生されるので、今回紹介した曲に巡り合いました。Spotify、ありがとう。

4. たぶんMaybe明治 feat. あ、たぎれんたろう / レキシ (2022, JPN)

池ちゃんは天才すぎますね。
レキシは新譜が出るたびに聞いていますが、面白いだけじゃなく楽曲が良すぎる……

MVはレキシこと池ちゃんと、お笑いトリオ・ジェラードンのかみちぃさんがそっくりということから共演となったらしい。(本当に似ている……)
池ちゃんの明治維新ルック、かみちぃさんのキレキレダンス、アタック西本さんの顔芸でMVも面白いですが、ゲストボーカルの「あ、たぎれんたろう」ことatagiさん(Awesome City Club)との声の相性が素晴らしいし、もちろん曲も良すぎる。
今年の1番を決めるとしたら、この曲かな〜〜〜。

5. ミックスナッツ / Official髭男dism (2022, JPN)

今年いちばんやばい!!!と興奮した曲かもしれない。
クオリティ高すぎない!?

アレンジが鬼すぎるし、こんなに複雑な演奏なのに、キャッチーでまとまりのある楽曲になる意味がわからない。めちゃくちゃ展開がある構成なのに3分半しかないってなぜどうなっているの。
しかも、アニメ『SPY×FAMILY』のエッセンスを随所に織り交ぜた歌詞も圧巻。
正直、髭男を舐めていたと反省しました。

ちなみに、NHK『SONGS』で披露していた時は、メンバーを含め11人で演奏していました。そりゃそうだよね、再現が難しすぎる。みんなすごくいそがしそうでした(小並感)。
でもちゃんと再現してたので、髭男ってVo. 藤原さんがソングライターとしてすごいだけでなく、メンバー個々の技術が高いことがわかりました。
どうやら髭男メンバーの皆さんはメタル好きとのこと。そういうことなのね。

プレイリストの他の曲になじまない気もしましたが、あまりに衝撃的な曲なので入れざるを得ませんでした。

6. STAY with Justin Bieber / The Kid LAROI (2021, AUS)

こちらは日本でもロングヒット中の曲ですね〜〜〜。
普段はこういうアメリカで流行ってそうな曲(伝われ)はあまり聞かないのですが、割と聞きやすいのでリピートしたかな。
お店とかラジオとかでもよくかかってますね。

The Kid LAROIの別の曲(Thousand Miles)もいい曲だったので、割と彼の曲は好きみたい。と思ったら、オーストラリアの方でした。
オーストラリアの感じ大好きなので、なんで好きなのかなんとなくわかりました。

7. BEESWAX / easy life (2022, UK)

ここからイギリスのターン!!!
9曲連続でUKアーティストです。

UKで人気のeasy life。脱力系おしゃれな感じがすごく好きです。イギリス人ってこういうの好きだよね。MVもちょいダサ不思議系で好き。新しいアルバムが良かったです。

同じくeasy lifeの『nightmares』という曲がSpotifyの日本チャートで上位に入っていて、何事?と思ったら、TikTokでプチバズったようでした。
聞いたことがある方もいるかも?
今年、サマソニで来日も果たしたので、どんどん人気出てほしいですね〜。

8. There's Better Be A Mirrorball / Arctic Monkeys (2022, UK)

UKロック界の最早ベテラン、アクモンの新譜が出ましたね〜。
難解で複雑な路線へ向かうアクモンですが、楽曲は美しくて素敵ですね。

毎回、アクモンは新譜が出るたび、先を行き過ぎていて直後はしっくり来ないことが多いのですが、このアルバムはすごく好きになりました。

音楽評論YouTuberでミュージシャンでもある、みのさんが新アルバム『The Car』の解説をしていましたので、こちらが詳しいです。

みのさんが「ロックというより映画音楽みたい」と仰っていて、それだ!!!と感じました。確かにロックではないかも。(Vo.アレックスはピアノで作曲していることが多いそう)
アークティックモンキーズといえばキレキレで焦燥感のあるギターロックというイメージの方も多いと思いますが、最近はこんな感じになっています。

個人的には前作『Tranquility Base Hotel & Casino』(アクモンはいつもタイトルが長い)より聞きやすいし、すっと耳に馴染んだ感じがします。
ダークな感じが少なくなって、綺麗で儚いサウンドになった気がします。

若かりし頃、アグレッシブなギターサウンドに心打たれたロックキッズの方がいらっしゃいましたら、お互いに歳を重ねた今こそ、最新の大人なアクモンを聞いてみるのはいかがでしょうか。

9. Strangelove / Depeche Mode (1987, UK)

10. Planet Earth / Duran Duran (1981, UK)

11. Be a Rebel / New Order (2020, UK)

ここは3曲合わせて紹介。80年代UKのバンドたち!!!(私が好んで聞く界隈です)

デペッシュモードとデュランデュランは名前は知っていても、聞いていなかったラインでした。どちらもとてもいい。
80年代リバイバルの風潮も最近あるので、逆に数年前よりは古臭さを感じないかも?
でもこういうコテコテの80年代ニューウェイブ・ポストパンク系はすごく好きなんだよな〜〜〜
何でもかんでも音が派手で今ではやりすぎ感すらあるのがいいですね〜〜〜

変わってニューオーダーの曲は2020年リリース。
今も精力的に活動していますし、新譜がちゃんとかっこいいのがすごい。
ニューオーダーらしさもありつつ、音は新しくなっているのがいいですね。
また来日公演見たいです。

12. Cinerama Holy Days / Blossoms (2022, UK)

こちらもUKのバンド・ブロッサムズの新譜から。
イギリスってまだまだ古風なロックがウケるんだな〜と嬉しくなりました。(メンバーがお揃いのスーツ着てたりするよ)
イギリスっぽさが最高の曲でした。

13.Flying On The Garden / Noel Gallagher's High Flying Birds (2021, UK)

Oasisのギャラガー兄弟から、ノエルお兄ちゃんのソロプロジェクト・ハイフライングバーズの曲ですね。
Oasis解散後、音楽の方向性は結構変わったノエルですが、こんな感じの曲もまだ作ってくれるのですね。
切なくて儚い感じが素敵。ノエル節、最高。
お兄ちゃんはソロがだいぶ楽しそうなので、あんまりインタビューとかでオアシス再結成の話しないであげてほしいな……と密かに思っています。

14.Everything's Electric / Liam Gallagher (2022, UK)

15. Bless You / Liam Gallagher (2022, UK)

続いて、ギャラガー兄弟の弟、リアムの新譜から2曲選びました。
新しいアルバム『C'MON YOU KNOW』は、これまでのリアムらしい骨太ロックからかなり方向転換した印象を受けました。ロックにとらわれず、いろんな方面からアプローチしている感じの曲が多いですね。
今までの”オアシスらしさ”から脱却したという感じ。

『Everything's Electric』は従来に近い形の楽曲ですが、メロディーがすごく好きになりました。今までのリアムのソロ曲は、割とかっこいいギターと俺(リアム)の声があれば、なんでも最高だろ!!という、ある意味フィジカルだけで戦ってる感じの曲が多い印象を受けましたが、もう少し繊細な楽曲になった感じがします。

一方、『Bless You』はがらっと印象が変わります。
なんとリアムがR&Bを歌っている!!!
この曲、ジョン・レノンのカバーだそうですが、原曲はこんなにグルーブ感はなくて、もうちょっとフォークっぽかったです。

いやー、こんな感じの曲を歌うリアムを知らなかったので、めちゃくちゃいい!!!と大喜びのファンがここにいます。
落ち着いたトーンで、しかもセクシーな感じで、リアムのヴォーカリングの幅広さにやられました。

近年(ソロ復活後)、ライブではかなり高音域の発声は難しくなってきているリアム。
悲しいことに、ネットでは「全盛期が恋しい」とか「劣化」とかいった声も聞かれます。
もちろん90年代の透き通った声はもう難しいけれど、50代を迎え様々なアプローチから歌うリアムもぜひ聞いてほしいです!

私はイギリスから遠く離れた東アジアで応援し続けます!!!
あと来日してくれ!!!!

16. Out Of Time / The Weeknd (2022, US)

世界的にも大人気なウェークエンドのアルバム『Dawn FM』から、とってもお気に入りの1曲。
アルバムを通してラジオっぽくて面白いです。ジングルとかCMみたいな曲もあり。

たまたまJ-WAVEから流れてきたこの曲、初めて聞くのに何故か聞き覚えがある……と疑問に思って調べてみると、なんと!

1983年発表の亜蘭知子さんの『Midnight Pretender』をアレンジした作品でした!

聞き比べるとわかりますが、かなり原曲の雰囲気を残したアレンジですね。

アメリカのトップアーティストが、日本の80年代の楽曲をアレンジして発表するって、なかなか異例のことではないでしょうか。
私はかなりびっくりしました!
(補足:ウィークエンドはカナダ人だそうですが、アメリカで活躍していることもあり今回はUSと区分わけしました。あしからず)

1曲目に紹介したGinger Rootもですが、日本のポップカルチャーリバイバルが来てる感じしますね!!
先述のみのさんによる海外での邦楽・シティポップムーブメントについての解説動画は以下↓

この動画は3年前のものですが、2022年にも同様の動画を出しています。

サブスク・YouTubeの広がりによって、国や地域、年代を超えて様々な音楽が聞かれるようになったのですね〜〜〜

昨年大ヒットしたDua Lipaの『Levitating』ですが、アニメ版MVはあのアニメを彷彿とさせる作品です。

海外で受容されるジャパニーズカルチャーも掘ってみると結構面白いですね!

17.Easier Said Than Done / Thee Sacred Souls (2022, US)

ジャンルががらっと変わって、こちらはファンク。
この曲もJ-WAVEから発掘しました。
サブスクもいいですが、ラジオなどでの偶然の出会いを大切にしたいですね。
聞いているだけで最高に気持ちいい曲です。
これだけでも聞いてほしいな。

18. "青春病" / 藤井風 (2020, JPN)

今年大活躍の藤井風。入れざるを得ない。ものすごくいい曲です。(語彙力喪失)
本当に彼はソングライター・シンガーどちらの面でも、圧倒的才能を感じますね。曲の構成、天才すぎ。センスで歌いすぎ、うますぎ。あとJ-WAVE、藤井風推しすぎ。1日3曲くらいかかるぞ。
ただ、その容姿やキャラクター性から、変にメディアで消費されすぎてしまわないかいつも心配しています。謎目線。どうか潰されないでほしい。どうか藤井風は藤井風のままでいてくれ。今後の作品も楽しみです。

19. 差し色 / Bialystocks (2022, JPN)

後半はJ-WAVE縛りみたいになってしまいましたが、こちらもJ-WAVE激推しアーティスト・ビアリストックス。映画作家さんとジャズピアニストさんのユニットのようです。(曲はすごく好きだけどこのMVはあんまりピンとこない……)
心地よくゆったり聞ける楽曲でプレイリストを閉めてみました。

おまけ

カップヌードルのCM

今年私がとっても気に入ったCMがこちら↓

お馴染みのアニメ『サザエさん』のBGMとラップがあまりにもマッチしすぎてこのCMが大好きで見るたびに喜んでいました。タコみたいな具、実はイカ。

このCM、多分元ネタはこちら↓

こんなにしっくりくるマッシュアップ聞いたことなくて感動しました。
この方の他のマッシュアップ動画も神がかっているので、ぜひ!

以上、今年のプレイリスト解説でした!
もし1曲でも聞いて気に入ってもらえたら嬉しいです。

今年下半期から海外アーティストの来日も目立つようになり、来年も期待できそうです。
来年もたくさんお気に入りの音楽を見つけられますように。

それじゃあ、またね。


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