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noteゆっくり部

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ゆっくり、ゆったり、のんびり。そんな投稿をお待ちしている企画です。2016年開始の企画で、現在はマガジン投入は休止しておりますが、今も投稿してくださってる方々には感謝を。
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#エッセイ

大晦日の夜に

もう今年も あと僅かです。 りこちゃんとこざる達は テレビで紅白を観ながら のんびりしています。 大晦日の今夜は、こざる達も りこちゃんの部屋で一緒に寝ます。 こざるちゃんが、台所でお茶を淹れています。 窓からは綺麗な三日月が見えます。 星も輝いています。 全てが穏やかで優しくて、とてもよい夜です。 こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり のんびり 穏やかに時間が流れていきます。 いつも読んで下さっている皆様、本当にどうもありがとうございます。 もうすぐ新しい年がや

しあわせな慌ただしい年末

「明日はお煮染め、作らなくちゃね。」 「そうだね。まだ買い出しにも行って、あと年越し蕎麦食べなくちゃ!」 「まだまだやること盛り沢山だねー。」 皆、うんうん頷きます。 今日も、りこちゃんとこざる達は いつものように 皆で一緒に 楽しく夕飯を食べ、食後のお茶を飲みました。 りこちゃんは、もうスースー、クークー、夢の中です。 そして こざる達は、いつも通りコーヒーを飲みながら おしゃべりタイムです。 本当は、こんなにのんびりしていないで、やらなくてはならないことを どんどん

こざる、とらやで ねずみパッケージの小型羊羹を買ってくる

ラジオから、神社で煤払いをしましたというニュースが聞こえてきます。 「年の瀬なんだよねー。」 「さっきは、しめ縄作りのニュースもやってたよ。」 「ぼーっとしているうちに大晦日になって元旦になっちゃいそうだよ。」 こざる達は笑いながら、うんうん頷きます。 大丈夫です。ぼーっとしていても、何も準備が出来なくても、誰にでも新しい年はやって来ます。 昼下がりのこざるカフェ、今日も のんびり営業しています。 「ただいまー。」 「お帰りー。」 「買ってきたよー。」 買い物当番のこ

1、2、1、2で前に進む

「始まったんだね。」 ラジオから、イギリスで総選挙の投票が始まったというニュースが聞こえてきます。 EU離脱の行方を決める選挙です。 こざる達は、今日も楽しくお喋りしながら、夕飯の仕度をしています。 今日は久しぶりに朝から一日晴れていました。 空が橙色に染まって、綺麗な柔らかいトーンの夕焼けです。 「今夜は満月だよ!」 「あ! 今年最後の満月だね。」 「そういえば、イギリスでは 月はチーズで出来ているって言うんだよ。」 「ぼく達が、月にはウサギがいて、餅つきをしているっ

見るべきは、人

「あ、来週は まだ最終回じゃないんだね。」 「ほんとだ、まだあるんだ。」 「昨夜のドラマは、来週が最終回だよ。」 つい この前、始まったばかりと思ったドラマ、12月に入って次々と最終回を迎えています。 今日も、りこちゃんとこざる達は いつものように 皆で一緒に 楽しく賑やかに夕飯を食べ、食後のコーヒーを飲み、 りこちゃんは 既にクークーと眠っています。 こざる達は、いつも通りコーヒーを飲みながらの おしゃべりタイム、今夜はドラマ『グランメゾン東京』を観ました。 「今

周りを元気にする笑い声

「少し明るくなってきたかな?」 「ほんとだ、曇っているけれど、雲が薄くなってきた感じがするよ。」 今日も朝から雨が降ったり止んだりの天気です。 濃い灰色の雨雲に覆われた空を見上げて、こざる達の気分も どんよりと曇っていたのです。 「やっぱり青空が見えないと、気分も沈んできちゃうね。」 「お日さまの力は偉大なんだよ。」 「気分って、天気に左右されるよね。」 「うん、そうだよね。青空でお日さまが出ていると、よーし! 何でもうまくいくよーって思うし、力が湧いてきて何でもできる気

半世紀前の布バック

「喪中葉書が届いてたよ。」 ポストを見に行った こざるちゃんが言います。 真っ青な青い空に紅葉が映える 風の冷たい午後です。 昔、りこちゃんがまだ若かった頃、隣に住んでいたご夫婦と親しくしていました。 その奥さんが今年、亡くなりました。 「今年の年賀状では入院して、闘病しているって書いてあったよね。」 「うん、そうだったね。」 「旅立ったんだ。」 そのご夫婦は、だいぶ前に、暖かいところに住みたいからと、南の温暖な地方へ引っ越していって、 その後は年賀状のやりとりのみで

ひっそりと解禁日

「なんかねー、ひっそりと並んでたよー。」 「もちろん、ちゃんと入り口のところに、入って正面にきちんとあったんだけどね。」 近くのスーパーへ買い物に行って来た こざる達がボージョレヌーボーの話をしています。 「正面にあったのに、"ひっそり"だったの?」 「うん、ひっそりとしてた。」 「きっとね、ぼく達がいる時は、誰も手にとっていなかったから そう感じたのかも?」 正面の特等席に並んでいたにも関わらず、誰も見たり手にとったりしていませんでした。 近づいていませんでした。

ニュー・シネマ・パラダイスを聴きながら

「あ、またこの曲だ!」 「ほんとだ、昨日も聴いたよね。」 「一昨日だったか、その前の日だったか、とにかくこのところ よくかかるね。」 皆、うんうん頷きます。 「ぼく達、いつもラジオを聴いているんだけど、この『ニュー・シネマ・パラダイス』のテーマ曲が、よくかかっているんだ。」 「この映画は、りこちゃんも、ぼく達も大好きなんだよ。」 りこちゃんが、うんうん頷きます。 ついこの前の作品…と思っていたら、もう30年以上経っているのですね。 1988年の 説明するまでもない名作です

遂に来た!

「もうすぐだよ!」 「うん!」 今日も りこちゃんと こざる達は いつものように わいわい楽しく 皆で一緒に夕飯を食べました。 そして 食後のお茶を飲みながら、録画した朝ドラを皆で観ています。 朝ドラといっても、以前の朝ドラ、今は夕方、再放送している『ゲゲゲの女房』です。 りこちゃんと こざる達は、このドラマが大好きで、毎日、とても楽しみにしています。 「わぁ!」 「やったー!!」 「よかったねー!」 りこちゃん、こざる達は、とっても嬉しそうです。 画面には、たくさんの

楽しみな『俺の話は長い』

11月になりました。 「今日は一日 よく晴れていて、やっと秋の晴天の日がやってきたようだったね。」 「日中は気温が上がって暑かったけれど、朝晩はまた気温が下がって、冷えるね。」 「でも11月だから、空気が冷たいって感じるのは普通なんだよ。」 このところ、異常気象が続いていて、もう何か普通なのか、通常通りなのか よくわからなくなってきました。 「平年並みって言われても、平年ってどうだったけ?って思うよねー。」 皆、うんうん頷きます。 今日も、りこちゃんとこざる達は いつ

ありがとう ラグビーワールドカップ

「やっぱり決勝は、わくわくするねー。」 「そうだね。」 「あ、いたいた! あの子だよね!」 今夜はラグビーワールドカップの決勝戦です。 もちろん りこちゃんも、こざる達も テレビの前に陣取っています。 画面には、入場直前の選手たちが映っています。 皆が話しているのは、一緒に入場するマスコットキッズの男の子のことです。 「南アフリカの選手たちと一緒に入場する岩手県釜石市の男の子、小学4年生の小野君は、 釜石で行われるはずだった試合でマスコットキッズを務める予定だったんだけ

聴いて 歌って 幸せな秋の日

「あー、もうすぐ終わっちゃうよー。」 「もう終わっちゃうなんて、あっという間だったね。」 皆、うんうん頷きます。 秋晴れの青空が広がった休日、 空気ものんびりと穏やかで、とってもいい一日でした。 「昼過ぎから夜の9時過ぎまで、ずっとラジオで小田さんの特集をやっているんだよ。」 りこちゃんと こざる達は 大好きな小田和正さんの曲、お喋りをずっと聴いていました。 一緒に歌いました。 「りこちゃんは、オフコースの時からずっと聴いていて、家事をしながら よく口ずさんでいたんだ

濃霧の朝に巻貝のパン

「りこちゃん、巻貝のパンだよ。」 「ありがとう。美味しそうね。」 りこちゃんは、にこにこ とても嬉しそうです。 今朝も りこちゃんと こざる達は いつものように 賑やかに楽しく 皆で一緒に朝ごはんを食べました。 そして食後のコーヒーを飲んでいます。 「皆で、巻貝のパンを食べているんだよ。」 巻貝が入っているパンというわけではありません。 「りこちゃんは、昔からチョココロネのことを そう言っているんだ。」 チョココロネのコロネの語源は、角笛です。 「羊飼いが、角笛を