希望という恐怖

#表現が過激ですご注意を

私は怯えていた。

ガタガタ震えながら

青ざめながら

私は恐怖していた

お前が大きなナイフをかざし

私をとことん追いかけ回し

私を壁の追い詰めたからだ

私を殺そうとはせず

冷笑的にも大きなナイフを何度も振り落とすフリをし

私の懇願に耳を貸そうとはしなかった。

それが続いたのはどれ位の年月か

もはや尽きた力

私は砂のようになった

全てを諦めたのかもしれない

お前は、私の頬をその大きなナイフで叩いた

刺したわけではない、切ったわけでもない

嘲笑のためにだ

その時、お前の後ろに見えた光を、私は逃さなかった

その光と最後の尊厳は、私の気をある意味完全に狂わせた

私は無いはずの力で

お前に襲いかかったのだ

叫び声を上げながら

取っ組み合いになりながら

ごろごろ転げまわりながら

お前を襲った

今、私は大きなナイフを手に持っている

お前に向けて

お前から奪い取ったそのナイフを

安心しろ。殺しはしない

その代わりこれからたっぷりと味わってもらう

絶望よ。お前に希望という恐怖を

とことん味わってもらう


#詩

#少し前に書いたもの

#死ぬ覚悟と生きる覚悟

#絶望と希望

#込めすぎてひかれそう

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