マルコ・マタイ福音書
⚠️新共同訳
口語訳だとひどい誤解がある
・マタイは独自路線を突っ走る人
・マルコやルカだと編集上のミスがありそう
史的イエス
・地上を歩いたイエス
マルコ 14 53-65「最高法院で裁判をうける」
・ユダヤ教大祭司が尋問
58 イエスが言ったとされること「私は人間の手で造ったこの神殿を打ち倒し…」
・イエスの神殿批判(神殿は商売の場所ではなく祈りの場所だ!)
・ユダヤ権力者にとって、経済基盤さらには体制を危うくさせる発言
マルコ 15 1-5「ピラトから尋問される」
・ローマ総督が尋問
2 「ユダヤ人の王か?」という質問に対して、イエスの答え「それは、あなたが言っていることです」
・先生としては否定的に読める
・あいまいにしている
聖書学者たちの見解
・間接的否定
・自分はユダヤの王(キリスト)だと自己認識している(けど、死刑を回避したいから)
・回答拒否
・自分はユダヤの王(キリスト)だと自己認識していない
・「それはあなたの言ったこと(宗教上のレトリック)だが、その宗教上のレトリックという土俵では戦わないよ」ということでは
=罪人は「罪を抱えた人」がいるのではなく、社会が「罪人」を決定しており、その人たちは社会的に排除された人
マタイ 26 57-68「最高法院で裁判をうける」
マルコ 14 53-65 , 15 1-5
マタイ 26 57-68 , 27 11-14
「キリストか?」という質問に対して、イエスの答え
マルコ 14, 62 「そうです」
マタイ 26, 64「それはあなたが言ったことです」
*「キリストか?」という質問に対して、信仰者から「そうです」と答えてほしい
=マルコが「そうです」に直した
*マタイがマルコよりも古い伝承を持っていったのでは?
「ユダヤ人の王か?」という質問に対して、イエスの答え
マルコ 15 2「それは、あなたが言っていることです」
マタイ 27 11「それは、あなたが言っていることです」
マタイ『クリスマス物語』
・イエスはユダヤ人の王として生まれたとしている
→なぜマタイは、「ユダヤ人の王か?」という質問に対して、イエスの答えを「それは、あなたが言っていることです」としたのか?
<先生の考察>
*古い伝承もマルコも「それは、あなたが言っていることです」と書いてあったから、マタイも「それは、あなたが言っていることです」と書いたのでは?
両福音書が基本的に言いたいこと
・イエスが死んだのは、ローマのせいではなく、ユダヤ(民衆)のせい
=ユダヤがイエスを殺したということにしたい
・ローマと喧嘩するつもりはない
・この点は読む時に差し引く必要がある
マルコ 15 6-15「死刑の判決を受ける」
・裁判では「死刑にしろ、十字架刑にしろ」とは言ってない
・群衆が「十字架刑にしろ」と言ったから、ピラトはイエスをしょうがなく十字架刑にした
=ローマのせいじゃなくて、民衆のせいなんだよ
:ローマへの免罪符
・「ユダヤ人の王だ」として死刑にされた
・夕方に逮捕されて、裁判は夜中に行われた
「大勢の群衆がいた」
・大勢の群衆はいないのでは?
→サクラがいたのでは?
11「祭司長は…群衆を扇動した」(お金で)
・ローマ側は、群衆は愚かだからイエスに失望して「十字架刑にしろ」と言うこと見越していた
*イエスよりもバラバ(ローマ当局に抵抗した人)を釈放するか?
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