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食レポ!!農ブラ部/ハナウタカジツ・きんかん

今回、ご紹介するのは熊本で果物農家をされているハナウタカジツさんのきんかんです。

食レポ① (スワちゃん・大学生)
ハナウタさんの金柑はゴロゴロっと大粒のオレンジの食べられる宝石。ヒトツブを半分かじれば、その皮のサクッとした歯触りとともに、今まで食べたことのないくらいの甘さがはじけ、その中にかすかなほろ苦さを感じる。そして中から柑橘ならではの爽やかな酸味とバランスよい甘さの果汁がじゅんわり広がり、大事に食べたいのに、ヒトツブ食べればもうその手は止められない。一気に6~7つはポイポイっと食べてしまう。

食レポ②(キリちゃん・大学生)
ハナウタさんの金柑を食べる前、いつもすごく迷う。これを一口で食べるかどうか。一口でいけそうだけど、でもちょっと大きいかもしれない。うーん。迷いながらも、一口で食べてみる。口に入れた瞬間、ふわっと鼻を抜ける爽やかな香り。噛めば噛むほど香りは増していく。そして驚くのは、ぜんっぜん苦くないこと。口の中には甘酸っぱさが充満する。あんなに大きかったはずの金柑が、もう口の中から消えてしまった。そしてまた、金柑を前にして悩むのであった。うーん。一口でいっちゃうか。

<ハナウタカジツさんより>
金柑と言えば庭木の金柑をイメージされる方が多くて、それとの違いにビックリされますね。
また、逆に金柑を全く知らない若い人にとっては 皮も種も食べられる新しい果物として喜ばれています。
先日、金柑をお届けしたお客さまからは
アメリカからの来客に金柑を出したら、金柑の英訳がわからず とっさに「スナックオレンジ」と言ったそうです。その後、一緒にパクパク食べられたと。

ハナウタカジツさんに質問

①ハナウタカジツさんていうステキな名前の由来を知りたいです。

2011年に地元の若手農家でマルシェを月1回はじめました。それまで「片山さんちの果物」とふんわりしたニュアンスだったものをマルシェがフランス語なので、出店の名前もオシャレな方がいいのではと思い「ハナウタカジツ」と命名しました。後付けですが、ラジオに出ても 名前が漢字やアルファベットではないため 間違えにくく、そのあとインターネット検索される方が多いようです。

②金柑って、一本の樹にどれくらいなるんですか?

よくその質問を受けるのですが、1本のきんかんの樹をすべて同時に収穫せず 完熟した順に収穫するので数を数えてはいません。まさに鈴なりしますよ。

③ハナウタカジツさんは1日どれくらい金柑食べますか?

きんかん園で収穫中、選別中、箱詰め中に食べています。スナックみたいに食べられるから自然の風邪予防ですね。毎日のことなので、10個くらいかな。「ドライきんかん」や「冷凍きんかん」にすると日持ちもして旬を長く楽しめますね♪

④そもそもなぜ金柑を栽培していらっしゃるのでしょうか?

地元・植木町は日本一のすいかの産地です。ただ、高齢化で重いスイカの栽培をやめる方もいらっしゃいます。高齢になっても負担にならない、樹の高さが低く、実が軽く、スイカを作っていた温室ハウスを再利用できる金柑が広まればと思い、金柑を栽培しています。

⑤生産者だからこその金柑あるあるはありますか?

ニュースなどで季節の行事などが紹介されていると、これって金柑を使って表現できないかな?と つい考えてしまいます。恵方巻き、豆まき、バレンタインなど。

⑥なぜハナウタさんの金柑は甘いのですか?(完熟ってどうやって見分けるのでしょう?)

庭木の金柑は霜や低温によって皮が硬く酸っぱくなってしまいます。ハナウタカジツの金柑は温室ハウスで育てており、温度や水分を自在に調整できます。
完熟の見分け方は色が濃くなっていることはもちろんですが、皮の表面の油胞(ゆほう)と呼ばれるブツブツが出てきたら収穫の合図ですね。
ただ、この油胞は運搬中に潰れやすく 痛みと消費者の方が勘違いしてしまうことがあるため、収穫遅れは致命的です。
そこでハナウタカジツでは、家族だけでなく 近くの方を雇用して収穫しています。温室ハウスのなかは冬でもあたたかく、家より良いと出勤時間よりも早く来る方もいらっしゃいますよ。

今回、ご紹介したのは熊本の果物農家をされているハナウタカジツさん

食レポは農ブラ部

取材:スワちゃん、キリちゃん
編集:ハナウタカジツ
写真:ハナウタカジツ

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