【読書録】UNIXという考え方
「UNIXという考え方」読了しました。
UNIXはオペレーティング・システムの一種で1969年に開発が開始されました。そんな古いOSなのに、いまだに多くのパソコンの中で活躍しています。みんな大好きAppleのMacもUNIXを採用しています。
UNIXコマンドを使ってデータの前処理をすることがたまにありますが、UNIXだと8000万行くらいの重いcsvデータでもサクサク処理出来ちゃうのはすごいな、と感動し、この本を読みました。
そんなUNIXは、様々なシーンでも参考になるような汎用性の高い考え方が採用されているので、少しだけご紹介できればと思います。
Worse is better. 劣るほうが優れている
生き残るのは最大公約数的なSystemだと、UNIXファンは信じている。
高級品ではないが効率的なモノのほうが、高品質で効果なものよりも断然受け入れられやすいだろう。PC互換機の世界が、UNIX界のこのアイデアに従って大きな成功を収めつつある。
むか〜しにありました、ビデオの規格戦争で起こったVHSとベータの話を思い出しました。マニアに人気な画質に優れたベータより、みんなが欲しがっている録画時間が長いという機能を持っているVHSの勝利となりました。
Look for the 90 percent solution. 90%の解を目指す
どんなことであれ、100%上手くやることは大変だ。90%のことだけを上手くやれるようにするほうが、はるかに能率的であり費用対効果も最も高い。UNIX開発者は、対象ユーザーの90%が満足する解を目指す。
マークザッカーバーグも「完璧を目指すよりまず終わらせろ」って言ってますよね。
このようにソフトウェア開発に関わらず様々なシーンで参考になる思想が紹介されているので興味持った方は是非読んでみてください。
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