煩悩(1)寂しさは「タバコ」と同じ

恋人はタバコやお酒と同じです。禁断症状があります。

寂しい時にLINEで会話できる、Skypeで顔を見られる、ゲームで共同作業できる……完全にSNSやインターネットの毒にやられて「淋しさ」とは程遠い生活を送ることができていました。

別れてから一週間、一ヶ月、三ヶ月と月日が流れるうちに、どうすることもできない寂しさがグワッと襲ってきます。5年間、ほぼ毎日LINEしていた時間がぽっかりと空いてしまったのです。

加えて、私には友人と呼べる友人が少ないことも事実です。もちろん、過去をさかのぼればポロポロと出てきますが、気軽にLINEできる友人は片手で数えられるでしょう。

家族と話すことで気を紛わせるのは、タバコ界隈における「電子タバコ(ニコチン抜き)」と同じ。何か物足りないな、と思いつつも煙をくゆらして口寂しさを埋めるためにそれを口にしている方々とまったく同様の理由で、家族との会話が多くなりました。

結果、家の雰囲気がめちゃくちゃよくなりましたが、いまだに寂しい感情が襲ってきたときに太刀打ちができません。

普段と変わらずにLINEしていたあの状況がいかに恵まれていたか、痛感する日々です。これが俗にいう「なくして初めてわかる」という感覚だと後に学びました。

最後に、私は喫煙者ではありません。

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