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「伊勢音頭恋寝刃」@歌舞伎座行ってきました。

やっと歌舞伎座の夜の部に行けました。
今日は夜の部のほとんどを占める「伊勢音頭恋寝刃」のお話です。

あまり期待していなかったのですが、
これ、
めっちゃ面白いです!
ただ、最後のシーンは、ちょっと「女殺油地獄」を思い出しました。

では、本編行きます!


前提

このお話のメインキャストは3人。
福岡貢(松本幸四郎さん)
今田万次郎(尾上菊之助さん)
料理人喜助(片岡愛之助さん)
です。

幸四郎さんも菊之助さんも愛之助さんも、
どなたも主演を勤められている方々。

その他も大きなお役をおやりになる方々ばかりで、
出演者がとても豪華!

また、お話の中身も、
伊勢神宮の周辺の観光地のお話が出てきたり、
役者が客席内を走り回って追いかけっこするシーンがあったり、
大勢での舞踊のシーンがあったり、
立ち回りのシーンがあったり、
豪華な出演者に劣らない見どころたくさん。

通し狂言と言って、
1つの物語の初めから結末まで続けて上演される形なので、
「上演している部分の前のお話がわからないから、よくわからない」
ということはありません。

言葉も難しくないので、日本語がある程度できる方なら無理なく観ることができます。

ただ、
通し狂言の性質上、
上演時間はとても長いです。
(途中に35分休憩がありますが、お芝居をやっているだけで3時間です。)
そのため、
イヤホンガイドがあった方が、
「この人誰だっけ?」
とならずに楽ちんかと思います。

あらすじ

ざっくりあらすじをお伝えしますと、

万次郎は青江下坂という刀を探しに伊勢に来たのですが、遊郭での遊びに惚けていたせいで、見つけた青江下坂を紛失。
万次郎の家に恩がある福岡貢は、万次郎のために青江下坂を探します。
しかし、実は、青江下坂は、貢の一族に不幸をもたらす妖刀であり、青江下坂を抜いた貢は遊郭で次々と人を斬ってしまう。。

という感じです。
詳細はこちらを↓


見どころ

いろいろな伊勢神宮周りの観光地の話が出てくる楽しい部分、

貢とお紺の恋模様、
忠義、
いろいろな遊郭の女たちの話
などの人間ドラマの部分、

最後の貢の殺しの部分、

歌舞伎のいろいろな要素が入っていて、
楽しさ満載です!

また、今回に限って言えば、
通し狂言でなければ中々上演されない部分(前半部分)があり、
確かに、後半よりは地味だけど、魅力的なシーンがたくさんあり、それはそれは面白い。

あと、
最後の貢の殺しの場面の幸四郎さんの表情は必見です。
(私は「女殺油地獄」の殺しの場面を思い出しました。)

オススメの見方


このお話は、
難しい言葉はあまり出てこないのですが、
当時の風習がわからないと意味がよくわからないときもあります。

また、
登場人物が多いので、
そういう意味でもイヤホンガイドがある方が楽ちんです。

イヤホンガイドを聴きながら見れば、
「なるほど、そういう意味か!」
「あぁ、この人はさっきの!」
と納得しながら観られます。

なお、お話は少なめのイヤホンガイドなので、
観劇の邪魔にはなりませんのでご安心を。

座席はどこでも楽しめますが、
客席の駆け回りや客いじりに参加したい方は一階席に行かれると良いかと(笑)

いざ、歌舞伎座へ

今月の歌舞伎座公演は、3/26火曜日まで。
さぁ、皆さん、急ぎ歌舞伎座へ!
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たたみます。

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