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「京鹿子娘道成寺」を一幕見席で観てきました!


タイトルのとおりですが、
一幕見席で尾上右近さんが白拍子花子をやる方の「京鹿子娘道成寺」を観てきました!

夜の部全体のお話は、こちら↓


今月の歌舞伎座の最後の演目、
「京鹿子娘道成寺」は、
主役の白拍子花子を演じる方が、
月の前半は、中村壱太郎さん、
月の後半は、尾上右近さん、
と変わります。

私は、先日、中村壱太郎さんが演じる白拍子花子を観たのですが、
壱太郎さんは、
女形らしい滑らかな動きの中に、
歌舞伎でよく出てくる
人を呪うタイプの女性にありがちな
ドロドロ、ヌメヌメ感
があり、
ザ歌舞伎!
という風情の踊りでした。
あれはあれであり。

一方の今日の尾上右近さんは、
壱太郎さんと同じ演目とは到底思えない。
全然違う印象。

キビキビ、
サバサバ、
舞台を駆け抜ける、
現代の社会で闘う強い女を表すような動きで、
疾走感のある踊りでした。
観終わったあとに、私は爽快感すら感じました。

どちらもそれぞれの個性があり、
「どちらが好きか?」
かなり意見が分かれるだろうと思います。


私は、
演目が長く
正直ずっとドロドロが腹の底に見えるのはしんどいし、
夜の部の最後の幕を疾走感とともに爽やかに終わりたいので、
右近さんの方が好きです。


そもそも私は舞踊は眠くなりがちで苦手なタイプですが、
右近さんの白拍子花子は疾走感と変化が楽しかったし、
全然眠くならなかったです!

普段「舞踊、所作事は苦手」という方でも、
笑えるシーンもあるので、
右近さんの娘道成寺はオススメです!

上演が18:49からと遅いので、 
騙されたと思ってぜひ歌舞伎座へ!!


ちなみに、
劇評を書かれている長谷部先生も下記のように言及されているので、
絶対観て損はないです!

では、今日はここでたたみます。
また、次の投稿で!

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