夏のちょっと不思議な出来事

気が付けば7月も中旬、梅雨明けがいつなのか、例年より気持ち少し涼しいため「夏が来た!」感はあまりないですが、夏と言えば色々なイベントなどがある時期です。そして怖い話が似合う(?)季節でもあります。

正直、日本のホラー映画や怖い話は身近に起きそうであまり好きではないです。(見たり、聞いたりしたら後振り向く、トイレ、お風呂に入るのが怖く感じるタイプ)なのであまり見たり聞いたりは極力しないようにしていますが、怖いもの見たさでごくたまに見たり聞いたりして後から後悔します。

そんな感じにビビりな人間ですが、たまにあれは何だったんだろうと思う不思議な出来事が起きたりします。
その中で夏にふと思い出す出来事があります。

1 謎のお盆

父親の実家が周りを見渡せば田んぼ、夜になると真っ暗という田舎にありました。
小さい頃は夜にトイレ行くのも怖い、寝るまでも怖いそんな場所なので、泊まりに行くのが小さい頃は本当に苦手でした。
小学生低学年ぐらいの頃の夏休み、お盆の時期に祖父の家に行った時の事、
仏間にお盆提灯が飾られていて、その時は水色の綺麗な光る置物があるぐらいにしか思っていませんでした。
夜の静かさにビビりながらも普通に田舎の夏を従兄弟たちと楽しく過ごしていたある日、夜に仏間に飾っていた提灯を持って歩く事になりました。
夜の雰囲気が怖いからあまり外に出たくなかったけれども、従兄弟も父親もいるし、近所の人も同じ様に提灯を持って歩いているため、いつもより人がいて怖くなかったのを覚えています。
どこに向かって歩いていたのか少しあやふやですが、今考えるとお盆提灯を持っていたことから恐らく歩いて行ける距離にあるお墓に行ったのではないかと思います。
その帰り道、お盆が終わるからとのことで家の帰り道にある小川にかかる橋の上から提灯を落として小川に流しました。自分達の他の人達も同じ様に橋の上から提灯を流す事をしていたので、そういうものなんだと思いながら提灯がなくなり数少ない街頭しかない薄暗い夜道を帰った記憶があります。

この出来事は後にも先にもこの1回しかなく、お盆の時期に行っても提灯を持って歩く、橋の上から落として流す事は一切しなかったので父親に小学生高学年になった頃にそういう事はやらないのか聞いた事があります。すると父からは「そんな事したことない、川に提灯捨てたら川が汚れるだろ」と言われました。確かに今思うと、灯篭流しにしては少し乱暴な感じだなと思います。中学生になった頃から部活を行いお盆の時期に泊まる事をしなくなったのであの時に体験した事がどこまで事実なのか、開発のために立ち退きになり周りにあった家もななってしまいそして祖父母共に他界してしまったため確認する事が出来ず、またネット検索してもそれらしい習慣などが出てこず、今でもあれは何だったんだろうかと思い出します。
もしもこれが夢や妄想だったら小学生低学年からわけわからん夢、妄想をするタイプだったんだなと思います。

2 旅行先

大学2年の頃、京都に友達と旅行に行った時の話。
愛宕古道街道灯しと化野念仏寺千灯供養を見に行った帰りの出来事です。

20時過ぎぐらいに千灯供養を先に見てそのまま愛宕古道街道灯しを見ながら来た時と同様に歩いて嵐山駅に帰る事にしました。
行くときは自分達と同様に観光客や地元の人たちがたくさん歩いていましたが、帰りは行灯がなくなる当たりから歩く人が少なくなり、住宅街に入ってしばらくすると自分達以外誰も歩いている人がいなくなりました。
歩いている人がいない道は風が吹いて草木が音を立てる以外は聞こえず、そして住宅からはうっすらと弱い明りが灯っているぐらいで、生活音も話声も聞こえない、人の気配も感じない行くときに通った道とは思えない雰囲気でした。
心もとない少ない街頭と民家からの明かりと異様な静けさにどこを歩いているのかよくわからない状態のまま、しばらく歩いていると道が二手に分かれており、片方は街頭が続く道、もう一つは街頭が全くない真っ暗で先が見えない道が出てきました。
だいぶビビっていたので真っ暗な道を選ぶという勇気はなかったのですが、もしかしたら来た道かもしれないと思いそっちを見ていると姿は見えないが人の声が聞こえてきました。自分達以外の人がいることの安心感を感じましたが暗すぎて姿が見えない、歩く音などは一切聞こえないけど声だけ聞こえるという状況が怖くて街頭のある道を友達と無言で必死に歩き気が付いたら嵐山駅についていました。
当時の事を友達と未だにあの帰り道は行くときと同じ道だったのかわからないからまた同じ時期に試しに行ってみたと夏になると話しますが社会人になってなかなか同じ時期に休みが取れず確認に行けていません。…小心者なので、一人で行って確認してくるという選択肢はないです。

淡々とちょっと不思議だった出来事を思い出しながら書きましたが、深夜に書いているので少しの物音などにビビっているので、深夜に書かなければ良かったと少し後悔しています。

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