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決戦は水曜日 3日間×8時間=スフィア10㎡を24時間施工

決戦は水曜日

この夜がだんだん待ち遠しくなる

セレンディクスは2022年3月2日
日本初3Dプリンター住宅「Sphere」をわずか23時間12分で完成させた。

あれから1年
プロトタイプ試作1棟目の課題を洗い出しゼロから基本設計をやり直した。
株式増資も行い3Dプリンターの導入も進めた
日本最大の100㎡が出力できるWinsun社の3Dプリンター(ガントリー式)
60㎡の出力ができるオランダTAM社の3Dプリンター(ロボットアーム式)

今月コンソーシアム参加協力企業のNABEJYU社も導入して
既にセレンディクスの協力企業を含めて建設用3Dプリンターは4台
来月さらに協力企業が導入して5台となる。
来年はさらに12台まで増える。

セレンディクスは汎用化する3Dプリンターは自社開発しないと決めた。
その結果
世界中の3Dプリンターメーカーはセレンディクスの「競合」ではなく
3Dプリンター住宅の開発パートナーとなった。
セレンディクスは、ほぼ全ての世界中の3Dプリンターと実際に繋がっている。
大きなアドバンテージとなる。

コンソーシアム参加企業は既に200社を超えた。
3Dプリンターの国内での材料開発は3年ぐらいかかると考えていた。
しかし協力企業のおかげでわずか3ヶ月で完成した。

3Dプリンターの材料は垂直に壁を出力するだけなら世界中、誰でも実現できる
しかしセレンディクスの「Sphere」は世界で初めて屋根まで一体成型を目指した。

世界の3Dプリンター住宅は既存住宅の延長線上で進めている
納期は6ヶ月
施工コストは3割ぐらいしか下がらない
そして多くの人間の作業が必要

簡単に説明すると家の壁だけを3Dプリンターで出力している。

セレンディクスは既存住宅の延長線上ではなく

住宅をゼロから再発明した。

納期は24時間
施工コストは1/10 車を買う値段で家を提供する
単一素材で複合的な機能を持たせる。(意匠性・断熱・耐震性)

その為には材料開発で垂直な壁の出力だけではないオーバーハングという
3Dプリンターの特徴を生かした出力角度を大きくする研究開発が求められた。

2022年10月Sphereを限定6棟販売。
即、完売した。
既に購入意向申込書に捺印済は30棟ある。

49㎡のフジツボモデル(夫婦2人向け)は問い合わせが3000件
強い購入意向は既に411棟ある。

そして家族向け70㎡の意匠デザインも今月上がってきた。
70㎡の3Dプリンター住宅
「素晴らしい」そして「美しい」の一言だけです。

車がエンジンからEVに変化する際
新しいデザインが産まれ、過去のエンジン車が古いというイメージに代わる動きに匹敵する
住宅が3Dプリンター住宅に変化していく中の進化する新しいデザインの答えのように感じます。

このデザインは社会に新しい住宅の希望を与えるものだと強く感じた。

限定6棟販売したSphere
最初の1棟を24時間で施工する。

場所は長野県佐久市

10月に販売して冬には施工が完了する計画だった。

最初の6棟は全世界の3Dプリンターメーカーの協力のもと
世界で初めてデジタルデータを送り世界同時出力を行った。
ヨーロッパのチーム
中国のチーム
韓国のチーム
日本のチーム
カナダのチーム

セレンディクスが提供するデジタルデーターさえあれば世界中で
Sphereが創れる事を実証した。

2月に施工する準備を進めたが出力した販売1棟目が輸送時に破損した。
多くのコンソーシアム参加企業の目の前で破損したSphereを公開した。

破損したものが届いた際
公開を中止したほうがいいと助言があった。
しかしセレンディクスはオープンイノベーションで開発を進める

いい面も悪い面もすべてを見せる

そして課題解決を協力してもらう

破損したSphereを公開したコンソーシアム参加企業との午後の会議
紛糾した。

その紛糾した会議を見て離れた方もいた。

しかし

「飯田さん もう一回対策をやろう!」と強く励ましてくれる方のほうが多かった。

住宅を輸送するというのは阪神淡路大震災の2.5倍の力が加わるということを今回の破損で学んだ。

失敗は多くのことをセレンディクスに学ばしてくれる「チャンス」である。

4月末、新しく出力したSphereの輸送は成功した。
世界の3Dプリンターメーカーで3Dプリンター住宅の輸送の知見はたった1社しか持っていないことにも気づいた。

3Dプリンターを所有したり、3Dプリンターを開発していたら
3Dプリンター住宅を創れると大きく誤解をされている

3Dプリンターの技術と3Dプリンター住宅を創る技術は全く別の技術となる。

3Dプリンター住宅を実現するには大きく7つの基幹技術が必要。
①3Dプリンターの素材技術
②3Dプリンターの出力技術
③3Dプリンター住宅のデジタルデーター技術
④3Dプリンター住宅の耐震技術
⑤3Dプリンター住宅の輸送技術
⑥3Dプリンター住宅の施工技術
⑦3Dプリンター住宅の最先端技術

この7つの基幹技術をセレンディクス1社で所有するのは不可能だと
考えています。
オープンイノベーションで様々な企業の協力が必ず必要です。

セレンディクスのファーストミッションは

「30年の住宅ローンを無くす」事です。

その為の第1歩となります。

決戦は水曜日

2023年5月24日(水)-2023年5月26日(金)
9:00-17:00
3日間×8時間=スフィア10㎡を24時間施工
施工場所 長野県佐久市

フジツボは2023年春までに創ると発表している
5月末まであと2週間、、、、
間に合うのか
既に出力は始まった

誰かを待ったら負けだ
セレンディクスには前に進むしか生き残る道はない

To Be continud......

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