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これからの大学ハンドボールが面白くなる、かも。


最近はJリーグの観戦記しか書かないから、「坂はハンドボールを捨てたんか」と思われてないか、ヒヤヒヤしている。

今でも都リーグでプレーしているし、Google Alertで毎朝ハンドボールのニュースが届くように設定している。
SNSも日課のようにチェックしている。

最終目標はハンドボールで街を創ること。
「何言ってんだ」と思う人が大勢いると思うけど、これ以外に言いようがないから仕方ない。

最近、二週連続で大学ハンドボールを観戦した。
試合はどれもスリリングで、見応えのある内容だった。

「大学ハンドってやっぱりいいな」

と感じたのと同時に、

「もったいないな」

とも感じた。


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2019.5.11 @三郷市総合体育館
関東学生ハンドボール1部リーグ第8節
筑波大学 vs 日本体育大学


スケジュールの都合で最終試合にしか行けなかったけど、注目の一戦を自分の目で観ることができた。


筑波が勝てば優勝、日体大が勝てば勝ち点で筑波に並ぶ、いわば天王山。

会場は老若男女あらゆる世代の方が詰めかけ、立ち見も出る満員状態。
選手達が魅せるハイレベルなプレーと、素直なリアクションをする観客が共鳴し、素晴らしい空間だった。

試合は最後の最後、ノータイムのペナルティスローを筑波が沈め、最終節を残し優勝を決めた
まさに文字通り、「劇的」な試合だった。


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2019.5.19 @明星大学体育館
関東学生ハンドボール2部リーグ最終節
順天堂大学 vs 桐蔭横浜大学


この日は、母校である順天堂を応援しに足を運んだ。


すでに前節で優勝を決めた順大と、入れ替え戦、東日本インカレ出場のため勝つしかない桐蔭横浜の一戦。

観客は少なかったけど、スリリング過ぎる試合内容がそれを感じさせなかった。

前半は桐蔭横浜がイケイケの展開で7点差で折り返すも、後半に入り順大が猛追、そして逆転。
しかし桐蔭横浜も粘り、ラスト2秒、パスカットからのカウンターで再度逆転。

母校が負けてしまったのは残念だが、こちらも劇的な試合だった。
入れ替え戦は勝ちきって、1部昇格してくれることを願っている。
こちらも観戦予定なので、楽しみだ。


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大学ハンドボールって、やっぱりいいなと、素直に感じた。

学生特有のひたむきさ、がむしゃらな感じ、チームと関係なくても思わず応援したくなるような雰囲気、そしてハイレベルなプレー。

特に関東学生1部リーグは、未来の日本代表候補のプレーが無料で観れるとあって、中高生を始め多くの人が集まる。

無料開催についてはSNSでも話題になっていたが、今後リーグの健全な運営と発展・充実のために、検討しなくてはいけないことだろう。
プレーにお金を払える選手もいると個人的には感じているので、事が前向きに進むことを期待している。

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一方で、「もったいないな」と感じた理由。
いや、これは僕が学生のときから思ってたことなんだけれども。


・ハンドボールだけする大学生


・このチームでハンドがしたくて。
・大学でもハンドを続けたくて。
・ここで日本一になりたくて。

このような理由で大学部活動に入部する学生も多いのではないだろうか。
僕も高校までに秀でた成績を残した訳ではなかったけど、ハンドには関わりたかったのと、チームに魅力を感じて入部を決めた。

これらの理由は悪くなんかなくて、むしろ喜ばしいことだと思う。
チームに魅力を感じていないと、ハンドが好きじゃないと出てこない理由だ。

でも、最近まで学生だった身として感じるのは、ハンドボールをだけをやりに大学に行く学生が多いこと。

そもそも大学って、何をしに行くところなのだろうか。


ここからは僕の主観まみれなので、ご容赦願います。

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大学は、自分の将来のために必要な知識やスキルを身に付ける、あるいは興味のある分野を研究する場所のひとつだと思う。

その点、大学部活動は社会に出たときに大切な能力やマインドを身に付けられる場所である。
また、大学のブランドを高める要素のひとつでもある。


部活動に所属する学生がひたむきに努力する姿勢は素晴らしいと思うし、見ていて応援もしたくなる。


問題なのは、ハンドボール(部活動)しかしない、ということだ。

・授業は単位取れればok
・部活以外はバイトか遊び
・既存のコミュニティの中に留まる


このような生活をしている学生は多いのではないだろうか。
それでは非常にもったいない。

人生という長いスパンで考えれば、ハンドボールをしていない時間のほうが圧倒的に多いのだから、部活は成長のためのツールのひとつとして考えなければいけないと思う。

社会人になってから感じたけど、大学生めっちゃ時間ある。
多分にある時間の使い方を、見直すことをおすすめしたい。


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というわけで、話が脱線したけど本題に戻る。


先ほど、ハンドしかしない学生を問題点にあげた。
じゃあ違うこともちゃんとやろうね、ということだけじゃなくて、ハンドに関わる時間を有効に使い、これからの将来に役立つ能力を身に付ける方法も考えてみた。


これからの将来に役立つ能力とは…。
以下は僕が思ったこと。

・企画力
・行動力
・分析力
・お金を生み出す、循環させる能力
・発信力

アバウトだけどパッと思い付いたものを挙げてみた。
これらって、全て部活動というチームでできることだよね。

なにより僕が感じたのは、試合を観ている観客のパワーをそのままにしておくのは、もったいないということ。

自分たちでチームを運営して、観客のパワーをチームの資金に換えて、チームの充実に補填することができれば、とっても面白いと思う。

生み出したお金は強化費にしてもいいし、遠征費にしてもいいし、グッズ制作にしてもいいし、企画するイベント費用に使ってもいい。

要は、チームのファンを必然的に増やしてお金を循環させていく、ということ。

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加えて、誰かが言っていた言葉がある。

「人生の価値は、何を得るかではなくて、何を与えるかにある」

自分たちがハンドをするだけでなくて、ハンドを通じて社会や人に何を与えられるか。
ソーシャルビジネスやソーシャルアクションと呼ばれるものを、学生時代から行うことができれば、大きな価値を産み出すと思う。

例えば、既に行っているチームもあるけど、子ども達へクリニックを開催したり、チャリティーマッチを開催してみたり、、

するだけでは、もったいない。
何かを与えられるパワーは、どのチームも持ち合わせていると思う。


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筑波大学が行っているアスレチックデパートメントや、日本版NCAA:UNIVASが今年設立されるなど、大学スポーツは今後大きく変革すると思う。

ただ、実行するかしないか、どのような活動をするのかは大学部活動、そしてそこに所属する選手・スタッフが決めることだ。
そこに行動力がなければ、なにも変わらない。

最近まで学生だった身として、学生リーグの選手だった身として、ハンドボールから「面白い大学スポーツ」を発信していければいいなと思って、このnoteを書いた。

書いただけで実行しないことが自分でも腹立たしいけど、読んでくれた大学ハンド関係者の行動するきっかけになってもらえれば嬉しい。

もちろんハンドボール以外のスポーツも、面白くなることを期待している。

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