ルイセンコ病

ルイセンコがどんな人かを知りたい人はこのWikipediaの記述を読んでください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ルイセンコ論争

最近、科学者の武田邦彦氏がしきりに「ルイセンコ病」と言う言葉を使って様々な問題点を指摘しています。

ルイセンコは「共産主義の元で育てた小麦はよく育つ」と言って出世したロシア人。
「小麦がよく育つ」という科学的事実や仕組みと、「共産主義」という思想を組み合わせて、思想によって事実が決まるという非科学をやった人。
これだけ見ると笑ってしまうような発言なんだけど、こういう現象は現代社会で頻繁にみられます。

日本国憲法が事実として無効だと言うと、自由、人権、平等、民主主義、国民主権という価値観が好きだからいいんだというやつ。ルイセンコ病ですね。

正統性が無い(国体をむやみに変更した)、正当性が無い(大日本帝国憲法違反)、実効性が無い(自衛隊があって集団的安全保障体制に参加する、同性婚、外国人への過剰な福祉など)、妥当性が無い(交戦権の放棄など)、国際法に違反するなど、もろもろの事実からこれは憲法としての有効性が無いよと言ってるのに、学校で習ったから、みんなが言ってるから、好きだから有効だと言う。これは憲法だと言う。

西洋の文化が何でも優れてると思って、日本も真似なきゃいけないなんていうのもルイセンコ病かもね。

価値観が先で事実は後。
思想が先で事実は後。
そういう病です。
ここから多くの錯覚が作り出されてしまいます。なかなかその錯覚から逃れることができません。

勝手に思うのはいいんですよ。それを公の場で他人に言うのはダメ。やってしまったら間違いを認めて黙るか意見を変ること。

心がけたいものです。

いろんな人の投稿を見て「これはルイセンコ病かもしれない」と思ったら、自分ならどう考えるかを試してみるといいと思います。

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