えま

専業主夫と暮らしてます。

#16 個々人の権利と強者の特権

前のエントリで婚姻制度の話を例に、マジョリティとマイノリティの関係は固定的ではないということを書いた。今回もその話をもう少し続けてみたい。

 「病人と健常者」という軸で見れば私はマジョリティだけれど、男女という軸で見ればアルさんはマジョリティになる。彼は外出時に体力的・体調的な心配があるし、それなりに備えていかなければならないが、「わざとぶつかる人」に出会うこともないし痴漢に遭う心配もしなくてい

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#15 婚姻制度について思うこと

アルさんと自分の関係を考えていく中で、同じように「差別」と呼ばれているものでも、マイノリティ集団がいることを前提とした差別とマイノリティ集団が存在しないかのように扱う差別で構造が少し異なっているのではないかということを考えるようになった。
 一般的に、女性差別は差別のラスボス、最後に残るのは女性差別と言われているらしいのだけれど、その理由も差別の構造を補助線に考えてみると納得がいくように思える。

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#14 強者(マジョリティ)の困惑

気がつけば、新年度…もひと月ほど過ぎてしまった。

 「主夫と暮らす」生活も数年続けているとそれが日常になっているし、主婦と主夫の世間から向けられる視線の違いや「大黒柱」とされる人間が男性の場合と女性の場合の周囲からの扱いの違いなどにもそろそろ慣らされてきてしまった気がしている。ちょっとネガティブな言い方になってしまったけれど、ポジティブに考えるなら、お互いの生活スタイルなどを知って折り合いをつけ

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#13 爪と家事と心の余裕

実家暮らしだった頃は、よくマニキュアをしていた。ネイルストーンやネイルシールを貼っていたこともあった。一日の終わりにベッドの上で手入れをして、うっかり触らないようにそっと手の甲を上にして掛け布団の上に乗せて乾かしながらウトウトしながら、服やモノにうっかりマニキュアをつけるといけないからという言い訳を自分に許してタブレットでぼんやりネットを見て過ごす時間にしてもいた。

 「一緒に暮らすようになった

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1年を振り返って

このnoteを始めて1年が過ぎた。
 始めた頃は、もっとアルさんの病気のこととかでわかっていないことがずっと多かったし、noteを始める以前などは…まぁそれはそれは理解などというものからはほど遠い有り様だったことを思うと、書き留めることで少しは成長できているのではないかと思いたい。

 「えまさんはパートナーがいろいろやってくれるからいいじゃない」とよく話す同僚から言われる。以前は「私が男だったら

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ご無沙汰しています。
夏以降、忙しい日々が続いて少し精神的な余裕がなく、本業で長文を書いたり手直ししたりということが続いていたことも重なり、年末になってしまいました。
そのような事情なので、アルさんも私もそれなりに元気に暮らしています。