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THE BOHEMIANSとこのチャーミング男!

年をとるに従って、ひとつのアルバムやアーティストを繰くり返し聴くことが少なくなってくる。
それは大変悲しいことだが、こればかりは仕方ないというか……、過去、ミスチルの賛否両論アルバム「深海」を5千回リピートしたことのあるわたしも、もう新しいバンドにはまることはないのだろうな、と思っていた。

数年前、それを覆してくれたバンドがTHE BOHEMIANSだ!
これはもう感謝しかない。
2nd「憧れられたい」と3rd「THIS IS POP !!!」をずっと聴いてて、ずっと響いた。
憧れさせてくれてありがとう!
これから批判も含めていろいろ書いてしまうけど、そこにはポジティブな感情しかなくて、ファンというか、介護された老人です。

1stから勝手にレビュー!

1st Album「I WAS JAPANESE KINKS」
85点!
良作。
名盤2nd「憧れられたい」から聴いたもんでこの点数だけど、とにかく勢いがあって(たしか一発撮りだとか)、ファーストにふさわしい魅力あふれる作品。
このアルバムに限らないが、実は彼らはスタジオバンドなのではないかと思っている(※楽しみ方は人次第!)。ボーカルがいい意味でヘタウマで、とてもいい味を出している。個人的な感覚は、クラッシュのそれに近い。
だが、逆にいえば、それは奇跡的な、絶妙なバランスで成り立っていて、その均衡点を求めてしまうと、ライブだと、どうしても崩れざるを得ないのだ。
ちなみに、対抗心からか、対バンのほうがパフォーマンスがいいということにも気付いている。
特に好きな曲はこのへん。
・おぉ!スザンナ(ベスト盤収録)
・明るい村(ベスト盤収録)
・Beat! Beat! Beat!

「Beat! Beat! Beat!」の掛け合いの感じとか、今のバンドでなかなかないと思う。
定番曲も挙げておく。
・ダーティーリバティーベイビープリーズ(ベスト盤収録)
・ロックンロール(ベスト盤収録)

https://www.youtube.com/watch?v=yE6EE9RoSPA


ちなみに、「おぉ!スザンナ」は3分の1くらい、ザ・リバティーンズのDon't Look Back into the Sunからできている。先にボヘミアンズのほう聴いたから戸惑った。

リバティーンズは比較的新しいバンドだが、ビートルズ、ザフーなど往年のロックの名曲がコラージュされているのも、きっと魅力。
まさに受け継ぐ者、正統派ロックバンド

なお、わたしはクセのあるボーカルが好きかもしれないという自覚がある。
以前こんなことがあった。
それはザ・スミスというバンドの話なのだけど、ボーカルの歌い方が気になってはいたが、それも含めてなかなか中毒性のある音楽だった。
購入した40曲入りのベストアルバムを部屋に流したまま、シャワーを浴びにいった。それすなわち、部屋に仕切りもない狭いマンションなので、全体にBGM的に流れることになるのだが、特に何の考えもなく。
風呂場から戻ると、同居人からの切実な抗議が待っていた。
早くこの音源を止めてほしい。
よくわからないけど、変な曲が何度もリピートされている、と。
すいませんでした。
わたしは急いでザ・スミスを停止する。
この音源を自宅で聴けることは二度とないのだな、と直感しながら。
ふと、考える。
同居人は、変な曲が何度も、と言っているけど、アルバムをランダム再生しているだけなので、それはあり得ない。
逆に、今、何の曲がかかっているのか気になる(ザ・スミス初心者のわたしは曲とタイトルが一致していない)。
停止する直前、曲名を確認すると、皮肉にも女(同居人)に拒絶された曲のタイトルはthis charming manというものだった。
このチャーミング男。

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