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KOJIKI<響⑤>

八百万神さまを産んだイザナミヒメ
石の神、風の神、海の神、木の神、山の神、野の神など・・・
そして最後に 火の神を産みました。
焔(ほのお)をなす 火の神を産んで、
イザナミヒメは我が身を焼き焦がして痛み病み衰えてしまいました。

その病み衰えたからだで最後の力をふりしぼって
鉱物、粘度(つち)、水の神々を世に送り出し
この世界に恵みをもたらしました。

今のところ、産んだ子供たちは、ざっとこんな感じです。
黄色い線の方は、イザナミヒメの糞や、尿などから生まれたおこたちなで、イザナミヒメの分身そのものでもあります。

そう、母は強いのです。
そして、私たち人間は(古事記では 青人間、あおひとくさ と記されています。)
日々、尊いイザナミヒメの体から産まれた神々の
息吹とお陰をいただいてくらしています。
それは、太古の時代から ずーーと今も。
生きるという事は、
産霊(むすひ)の神々から始まる
神々の生成化育する体を
我が身のからだに 取り入れるということ・・・
だから「いただきます」
そして神々の恵みに「ありがとう」と・・・.
イザナミヒメはこの世に中に恵みをもたらして
黄泉の国へ旅立って行きました。

ここが、黄泉の国への入り口です。
島根県松江市東出雲町の黄泉比良坂です。
黄泉の国へ イザナミヒメは旅立ちました。
美しい妹を失った イザナギノミコトは悲しみ、悔いに苛まれていました。

未練ですね。はい。
そして、たち難いこの思いが いつの間にか
最愛の人への「怒り」へと変じます。
この気持ちの変化、今のストーカーと呼ばれる
現代社会にも通じるのかもしれませんが・・・.
いやはやそもそも恋愛は怒り、憎しみと表裏一体。
なのでしょうか ・・・

この辺りは恋愛の達人に是非お伺いしたいところです。

さて、昔、「黄泉がえり」という映画があって、この場所はそのときもロケで使われていました。

私は、この手前で足がすくんでしまいましたが・・・。

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