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住む場所

こうして遠くまで来てみると、ほんとうに住む場所なんてどこでもよかったんだな、と思う。

東京をあいしてる、と思っている。

それは、ひとりでとこへでも行けるところだった。
車がないとコンビニにも行けない、
家にも帰れない、出掛けるにも不便な、ふるさとと比べたら

おとなになって、
もし、車があったらどこへ住んでもいい気がしてくる。

東京にいる友達のことは好きだ。
だから、友達をみんな連れて新しい国を作ったらいい
どこか、東京じゃないところで

でもきっと、
東京に残っている友人は、東京が好きだから
新しい国も、きっとそこそこ便利で明るくて、電車が走ることになるのだろう。

森や高台や、限られた場所だけ
わたしたちは暗闇を作るだろう。
結局、みんなそういうところに集うことになる、ひとりずつで。

きっと、そういう国なってしまう

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