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NHK BS1 海外ドキュメンタリー THE MAN's ROOM 「中年男の熱きコーラス」


3年ほど前に録画しておいたドキュメンタリー番組。

いつも、見たい!と思ってTV番組を録画予約するのだが、視聴するのは1日2時間が限界、、、飽きてしまうのだ。

しかも、録画番組はNHK番組がほとんどなのでコマーシャルがない。そして倍速で見られるほど自分の情報処理能力がない。
(ちなみにTV録画数は600件を超えている)

そんな中、やっと観たのがこの番組。

THE MAN's ROOM
邦題は「中年男の熱きコーラス」

寝る前に見たのだが、泣いてしまった、、、

ノルウェーの中年の男たちで結成された合唱団。
え?「合唱団」??
私には中学、高校の合唱団しか思い浮かばなかったけれど、この合唱団では中年のメンズのみ。
お酒を飲みながらくだらない話をしてばっかり。仕事をしている場面は出てこない。

途中までは「こんなノリで幾つになっても付き合える仲間がいるっていいな」くらいに思って見ていたのだが、みんなのまとめ役的な指揮者、イヴァルが余命2〜3ヶ月だということが明らかになる。

それでも合唱団は活動を続ける。
もう少しするとロックスターの前座を務める、という晴れ舞台が待っているのだ。
しかし、イヴァルに死が近づいていることに気がつかないふりはしない。ジョークにもしている。
お互いの葬式で歌うことが合唱団の掟でもあるのだ。

合唱団の歌も最初はそうでもなかったが、イヴァルの前で歌う歌にはグッときた。

私はこのドキュメンタリーを見て、こんな最後を迎えられたらいいな、と思った。
イヴァルは志半ばではあったと思うけれど、身体が動く限り好きな仲間と好きなことをして、(途中病院に入院はしたものの)最後には自宅に合唱団の皆が会いにきて歌ってくれた。
モルヒネで朦朧としている状態なのに自分で指揮をとって。

病気が発覚してからどのような経過だったのかはわからないけれど、見ている限りでは合唱団に全振りした生活のようだった。
うらやましいとさえ思ってしまった。

私には自分の人生の終わりが見えた時、あんなに没頭できるものがあるだろうか?


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