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一回休む。

これまで「1コマ進む」から「3コマ進む」まで新生活とショップ開店へ向けての話を(自分の背中を押すために)書いてきましたが、4月に入り、もうそんな机上の空論に時間を費やしている場合じゃないな、とハタと気づきました。花粉症を言い訳に長らく放置していた庭に出てみると、いつの間にか草が生い茂り、すごいことに…

これからは仕事と実家の片付けをしつつ、中旬からは宝塚歌劇・宙組公演『オーシャンズ11』を観に行き、その公演を最後に退団される男役スターさんの姿をできるだけ多く見ることに集中したいと思います。

宝塚歌劇団のスターが退団する際、ファンクラブ(私設)の会員は千秋楽の日、全身白い服装(鞄や靴も)で劇場へ行き見送るという決まりがあり、以前何度かトップスターさんの退団の時に劇場周辺のエリア一帯を埋め尽くす真っ白な人、人、人の光景を目にして圧倒されたのですが、今度、その「白い集団」の一人に私もなる予定です。

純粋にファンとして近くで見送りたい、感謝を伝えたいという気持ちが7割としたら、残りの2割はハレの装束としての白服に民俗学的な興味を持って。小学生から杖をついた高齢の方まで、男女様々な方が白い服に身を包み、ただ一人のご贔屓スターの最後の花道を飾る列に自分も並ぶのだと思うと、神聖な気持ちになるとともに不思議な高揚感があります。

残りの1割は、父と同居後に介護の大変さと宝塚熱は比例していたので、今年の初秋に実家を離れることと好きなスターさんの退団(宝塚熱も大きく下がる)がリンクしている気がして、色々なお別れの日にできるのではないかと。

ある時期から父の病状が悪化し、「連絡をしたら30分以内に来てください。携帯電話を肌身離さずに」と病院から言われ、宝塚観劇どころか近所への外出もままならなかったので、こうして今、父が他界して諸々整理をして落ち着き、自分の新生活を考えたりスターさんの最後の公演を観に行けたり千秋楽に白い服で見送ることができるなんて、父の粋な計らいのような気がします。

参加するからには白い服と鞄が必要なので、とりあえずネットで探して注文したら、「ホワイト」と表記のあったバッグはベージュっぽくて、「ホワイト系」とあったパンツは蛍光ホワイトだったので、「ほぉ、白と一言でくくるには、何と幅広い色であろうか」と感心しつつ、真っ白すぎて眩しいズボンは返品しました。

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さて。色と言えば、これまで赤、黄色、ピンクの、それぞれの色のものたちをヘッダーに載せてきましたが、今回の青でひとまず最後になります。本当は戦隊ヒーローものと同じく5色(残りは緑)、もしくは悪の組織の黒?も入れて6色分描きたかったのだけど、4月に入って時間切れなので一旦ここまでに…

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この一ヶ月ほど、店舗付き物件をネット上でチェックしているのですが、目をつけていた物件が月額1万円引きになったり、別の物件が「交渉中」になったり、それなりに動きがあってハラハラします。

希望は、元写真館だとか元個人病院、元焼き芋店か元せんべい店など、ショーケースやショーウィンドウがある物件、または奥行きがなくて間口が広い(青果店などで見かけるような)、横から見たら「とても薄い」建物。鎌倉あたりでよく見かける路地奥の小さな家などもいいなぁ。

大がかりなリノベーションなどは出来ないので、味のある、または面白い物件、使われずにもったいないような物件、求む。内装もあまりこだわらず、仕事場はいつも散らかっているので、どう転んでもおしゃれにはならないはず…

仕事のためには自然光が入る必要があり、あとは温泉(地)が近いことも理想で、郵便局が近いことは必須条件なのですが、そんなわがまま言ってたら見つからないかも。物件を決めたら一ヶ月後くらいには引っ越す必要があるだろうから、今いろいろ考えずに、時期を待って実物を前に肌で感じて決めるしかないですね。

それでも、お店の看板などはぼんやり考えておかねばならない。ロゴはどうしよう。

自分が「このお店、いい感じ」と思う店の多くが、ショップ専用のロゴ入りの袋やシール、ポイントカードなどを用意せず、シンプルな無地の袋だったりするので、自分もそうありたいと思う一方で、引っ越して周辺に挨拶をすることになったらお店の営業について説明も必要だろうと想像し、「それならショップカード的なものはいるよなぁ…」と思い、仮で作ってみました(過去の絵を利用)。

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うーん、なんか違う。こうじゃない。

試しに作ってみることで、「どうでもいいや…」と思っていたロゴが、思いのほかお店をする上で大事なのだと気づきました。テキトーに作ったものは、やはりダメで、趣味の延長とはいえ、お店をやる以上は「何をどうしたいかという意思表明」が伝わるロゴが必要なのだなと。日頃、デザインの仕事をしていて今更って話ですが。

宝塚の退団公演の千秋楽に行くために、とりあえずネットで見つけた白い服を買ってみて、「あ、この白じゃない」と返品したことにも通じるような…大事なのは外側ではないけれど、内面がにじみ出た「外見」を作る心がけは大事だと気づいた今日なのでした。

そんなこんなで、お店の話は物件探しを始めてからまたいつか。