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もとジャズ研おじさんのつぶやき

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譜面とかが出てこない記事だけ抜粋しています。 「セッションの歩き方」「アドリブのいろんな考え方やコツ」「練習法」「アマチュアジャズマンとしていろいろ考えたこと」などをつぶやいてい… もっと読む
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#トロンボーン

列伝 その1〜J.J.Johnson

ジャズ・トロンボニストのなかでも燦然と輝くレジェンド、ジェイジェイジョンソン。 みなさん、J.J.のこと好き? 嫌いな人も、むしろ大好きな人もいるでしょうね。 わたし個人のJ. J. Johnson観は、何周か「好き」と「嫌い」を行ったり来たりした挙げ句、今では「尊敬しかない」に落ち着いています。 (長くジャズに親しんでいると、結局そうなる) ちなみにCecil McBeeというジャズ・ベーシストの名前を勝手にアパレルブランドにしたという事件がありましたが、では雑誌「J

高い楽器は必要か

ええとですね、結論です。 「中ぐらいの楽器を買え」です。 この質問って、立場とかすべてのキャリア(楽器始めたばかりの初心者からプロまで)を含んでいるから、答えるのが難しいんです。 私は長年楽器続けていますが、楽器を売る側の業界とあんまり馴染みがないし(廃課金勢ではないから)、楽器のスペックとか、マウスピースがどうとか型番がどうとか、全く興味がないタイプの人間なんです。 ごめんなさい。 そんな私のいうこと。話半分でお聞きください。 楽器のグレード よく「ピンからキリまで

ジャズトロンボーンのベストスリーは?

これは、ジャズトロンボーンに興味がある人向けの原稿です。 まず大前提。ジャズトロンボーン奏者の最高峰は、Jay Jay Johnsonと Curtis Fullerの二人。 これは揺るがしがたい結論である。 では三人目の男は誰か?というとこれが難しい。 (この話、僕20年くらい言ってるなあ…) J.J.とCurtis FullerそもそもJ.J.とFullerの御大二人。 ジャズトロンボーン界の両雄だが、この二人が他のジャズ・ミュージシャンと比べて演奏が傑出していたか。

このページについて

このNoteでは、「アドリブ・ソロをどのようにやってゆくか」など、演奏に関する方法論を公開していこうと思います。 すなわちリスナー向けの情報というよりはプレイヤー向けの情報が中心です。もちろん、プレイヤー向けの情報こそを求めているリスナーもいらっしゃるとは思いますので、そのへんはご自由に。できるだけ平易な言葉でおとどけするようにします。 メンバー募集 原則として、私とリアルにも知り合いであるメンバー数人とやり取りを繰り返し、その成果物を公開していこうと思います。 ジャ

「Any Key」について

これは「ジャズ研1年生」向けの話。 結論をいいます。Any Key(12通りのキー)の練習はしたほうがいい。 20世紀のジャズ研界隈では「Any Keyの練習なんて正直いらんのじゃないか」という雑な議論はありました(理由は、ジャズの曲のキーは限定されているから)。 残念ながら21世紀の今は昔より技術水準が上がっています。 Any Keyの練習はすべきです。 この辺の「古くからある議論」は下記に長々と書きまして、僕の中では終わっています。 ちなみに、ギターはこのAny

スケールの話

はいはい、スケールの話ですね。 (スケール↓じゃなくて、スケール↑みたいに発音しますね。なぜか) 「ジャズ研」では、それまで聞いたことがない用語にめんくらうものですがいろんな「スケール」の話もたくさんでてきます。 ドリアン? クラシアン? デロリアン? 結論スケールやらなんやら、そういうのを知っておいた方が、いろんなジャズの解析するには便利であることは確か。 初学の段階で必要か、といわれると、微妙。 トロンボーン・トランペットに関していうと、スケールうんぬんよりは、メジ

ビッグバンドのソロ

長年コンボ畑でトロンボーンを吹いている私ですが、ビッグバンドでソロを吹くこともあります。乏しい経験ですが、コツをお伝えしましょう。 ビッグバンドでのソロはコンボと何が違うか?スペースが決まっている リズムセクションとの関係性 マイク・PA、場が異なる スペースが決まっている コンボの場合、テーマメロディやって、ソロスペースがあって、最後4 barsとかトレードちょこちょこやってメロディに戻って、エンディング。 ソロは多くの場合オープンコーラスで、自分で起承転結を作る

出張先でセッションに参加するために(1)

わたしは旅セッション、出張先の旅先で、ジャムセッションによく参加しています。ジャズ版「釣りバカ日誌」のように、出張に趣味をからめちゃう。 今日はその時のTIPS。 例えば就職活動で上京する、反対に東京大阪の方が地方のセッションに参加するなどいろいろなパターンはあると思います。 楽器を携行しオフタイムにその土地のセッションに参加する。 なかなかはっちゃけてていいですよね! 楽器を(目的地まで)持っていくトロンボーンはまあまあかさばる。 楽器を目的地に携行することがはばから

出張先でセッションに参加するために(2)

第一回は「楽器をどうやって運ぶか」という話でした。 第二回。持ち物編です。何をもっていくか。 今回は楽器の特異性が非常に際立つので、トロンボーン限定の話かなー。 セッションにもっていくものあくまで私の場合です。 スタンド 関連物品(メンテナンス道具など) つば落とし スタンダードブック 名刺など 手土産 スタンド トロンボーンは皆さん周知の通り、吹いていない時に場所をとる楽器です。 あと、置き方。正調が実はわからない。 (僕はスライドにあかんのちゃうの?と