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もとジャズ研おじさんのつぶやき

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譜面とかが出てこない記事だけ抜粋しています。 「セッションの歩き方」「アドリブのいろんな考え方やコツ」「練習法」「アマチュアジャズマンとしていろいろ考えたこと」などをつぶやいてい… もっと読む
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#ジャズ研2年

ソロを「もりあげる」方法とは(3)

では、実際に「盛り上がり」を身につけるにはどうしたらいいか。 それには(2)の視点にそって「要素分解」し、他者のやり方を「解析」するといいでしょう。 盛り上がりを「要素分解」する (2)で概説したように、ソロの盛り上がりでは、複数のパラメータが複雑に変化します。そのパラメーターの変遷が、ソリストの個性といえましょう。 慣れるとソリストが複数の要素をコントロールしてソロを盛り上げてゆく様子が見えてきます。でもそれをしっかりと理解するのは時間と経験が必要ですし、それを自分で

ソロを「もり上げる」方法とは(2)

(1)では How、つまりどうやってソロを盛り上げるか、を述べました。 (2)ではWhat、つまりソロの盛り上がりとはなにか、を考察します。 そもそも「盛り上がり」とはなんでしょうか? 「もりあがり」とはなにか結論を言ってしまえば「盛り上がり」とはある種の「興奮」の表現。 もう少し正確に言えば「興奮」を示すことで聴衆を共感させて聴衆を興奮させること。これが音楽の「盛り上がり」の目的であると思われます。 ではそもそも「興奮」とはなんでしょうか? 今回は医学的な話になります

ソロを「もりあげる」方法とは(1)

以前に書いた文の中で「起承転結」「盛り上がり」といいました。 今回は「盛り上がり」について考察してみようと思います。 後半に盛り上がりを作る。では、どうやって盛り上げたらいいのか? 後半に向けてもりあがる方法結論は簡単です。 後半でアクセルを踏むには、前半でアクセルを入れなければいい。 マックス10として、それを15にすることは無理です。 でも前半を5にして、後半10にすればいい。 もし仮に自分に楽器のテクニックがなくて10出せない、せいぜい5としても、前半を3として

譜面をみないこと(3)

コードの「コンテクスト=文脈」を理解しましょうと書いてきました。 昭和のクソ慣行の「譜面を見るなおじさん」も、是非はともかく、譜面を見ないきっかけになるなら、それなりに効用があったはずだ(不快だけどね) では、譜面を見ないで、曲のコード進行をどういう風にとらえているか。 とはいえ、これをどうやってわかりやすく示すか……すごく難しい。 頭の中をかち割ってさらけ出すわけにはいかないし。 なので、覚えているコード進行を、どうやって再現しているか、を示してみます。 実例として、

間違ったものを訂正する方が早い

練習の方法論とアドバイスです。 アドリブはむずかしいよねアドリブに悩む初心者の方へ。 特にフロント楽器の方へ。 アドリブやってみな、と言われても、最初は手も足も出ないはずです。 それは当然です。 アドリブの上達にはトランスクライブ(耳コピ)が大事だというのは絶対的な真理ですが、これはアドリブ力1を10にする練習であって、ゼロを1にする練習ではありません。 この辺はこの前書きました。 まずは、アドリブをしようというマインドが必要ってこと。 さて、その次です。 間違った音