3ヶ月前の声が思い出せない

3月に大阪アカペラから帰ってきて
すぐに感じた嗄声の違和感は
「環境の変化による体調不良かな」
くらいにしか感じてなかった。

その1ヶ月後、医者に言われた
「このままだとすぐ声帯結節になります」
「仕事休めますか?」
「1週間落ち着いてれば治ります」。

誰とも会話をしなかった
1週間の休養期間を経て仕事復帰し、
10日が経過した5月末頃、
「また枯れてきた。でも休めばきっと」
と喉に住みついた違和感がまた顔を出してきた。

もはや慣れの境地にいた声帯の異物感。
寝起き声に酒焼けが追加されたようなものが
何日も続いてしまった。

悪化しても休めば良くなる、
という悪い学びを得てしまい、
焦りを感じにくくなってた。

だからだろう、
6月6日の誕生日直後、

何も声が出なくなった私に医者が言った。

「声帯結節と副鼻腔炎の合併症です」

「さらに悪化したら手術になるでしょう」
「歌いたいなら、お仕事を休みましょう」
「言語聴覚士によるリハビリが必要です」。


高すぎる医療費。もちろん保険適用。


やっと軌道に乗ってきた今の接客業に、
やりたいことが詰まったアカペラという趣味。

目の前の「歌いたい」「お仕事頑張りたい」
を優先した結果、

何回も頂いたアカペラの機会や
職場で出せる自分の持ち味を
長い間手放すことになってしまった。

喉を悪化させる選択肢をとるのは
今後の私にとってリスクが大きい。
これからは、再び新しいお仕事と
心躍るような大人しい趣味を探すことになる。

誰かと話したり歌ったり
コミュニケーションをとることで 
自分の存在意義を感じられたから、

「自分には声以外何もないんだな」
と嫌でも強く感じてしまう。

やだなあ、まったく。。


大して胸張れるわけでもないし
声にしがみついてたわけじゃないけど、
蓋を開けたら声に頼りすぎてた自分が
とてもとても恥ずかしい。


すごく胸が苦しくなるし、
絶望でいっぱいだし、先が見えないし、
己の雑魚さを痛感する。

よく声が出ていたときの話し声や歌声、
自分でもあんなにたくさん聞いていたのに
あんまり思い出せなくて、泣きたくなる。

3ヶ月前までの、
あのうるさい自分の声って
どんなだったっけ?

せめて思い出せるくらいまでに回復したい。

治すためにどう過ごせばいいのか、
どう働いて、どう歌に向き合えばいいのか
あんまり分かってなくて焦ってる。

(しかも、店側から退職を許されず、
    辞め方にも頭を抱える……)


色んな人からの「お大事に」という
思いやりに溢れた言葉を頂いてたのに、
自分の療養が甘かったのかなぁ、と
責めてしまう毎日。

頑張ることを1つずつ噛み砕いていかないと。


今度こそ絶対に治します。



関わってくれてる全ての皆さんへ、

ご心配・ご迷惑をおかけしてしまい、
本当に申し訳ございません。
私の自己管理不足で
これ以上皆さんを巻き込まないように、
しっかり治療して、回復に務めていきます。

喉が良くなったら
ぜひまた、本当に歌ってください。
よろしくお願いします。!

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