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アフガニスタン情勢:国連外交SDGsの出番

 「そして誰もいなくなった」

 NATO軍、米軍、日本の自衛隊の撤退。G7頼みによる空路退避オプションは全てこれによってなくなりました。さあ、これからは国連の出番です!

1    8月31日までのアフガニスタン国内における国連組織

  国連の公式HPによれば8月31日までアフガニスタン国内には有名なユネスコ、WFGやWHOをはじめとする、22の国連組織が存在している(た?)とされており、正にフルラインアップといった感じですね。(フルリストをご覧になりたい方は以下の国連リンクをご参照ください)

https://www.af.undp.org/content/afghanistan/en/home/about-us/undp-and-the-un.html  

 他方で、国連は国連軍を組織することもなく全て米軍、NATO軍任せでしたね。

2   現在のアフガニスタンは国連が提唱するSDGsを具現化できる実務の現場

 皆さんもご存知のSDGs(Sustainable  Development Goal s)。2015年から国連主導で行われ、ほぼ全世界に浸透しています。皆さんも「丸い、カラフルなラペルピン」をご覧になったことがあるかと思いますが、あれはこのSDGsに賛同している、或いはSDGsを具現化するための施策を行なっている人々が装着していることになっています。(中にはファッションとしてトレンドに乗り遅れまいとして装着している方々もおられるようです)

  SDGsは、人間の尊厳を奪う貧困へのグローバルな取り組みとして2000年にスタートしたミレニアム開発目標(MDGs)の後継となる目標です。MDGsは、極度の貧困と飢餓への対策、致命的な病気予防、すべての子どもへの初等教育普及を始めとする開発優先課題に関し、普遍的な合意に基づく測定可能な目標を定めました。(国連HPからの引用。原文ママ)

  SDGsとは、以下の17項目の実現を目指すことを目的としています。

 貧困を無くそう、飢餓をゼロに、全ての人に健康と福祉を、質の高い教育をみんなに、ジェンダー平等を実現しよう、安全な水とトイレを世界中に、エネルギーをみんなにそしてクリーンに、働きがいも経済成長も、産業と技術革新の基盤を作ろう、人や国の不平等を無くそう、住み続けられる街づくりを、つくる責任つかう責任、気候変動に具体的な対策を、海の豊かさを守ろう、緑の豊かさも守ろう、平和と公正を全ての人に、パートナーシップで目標を達成しよう

  詳しくは、こちら   https://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/sustainable-development-goals.html

 海のないアフガニスタンにとっては、「海の豊かさを守ろう」以外は全て関連のあるというか、正にSDGsを具現化するためにアフガニスタンが存在しているかの如きではありませんか。いよいよ国連主導によるアフガニスタンを場とするSDGs具現化のための施策が求められていると思います。

 米軍、NATO軍が去った今こそ国連の真の力と結束力、調整力が問われていると思います。

 国連が2015年から主導・提唱しているSDGsが「言うだけ番長」にならないことを切に願う次第です。 

 

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