隣り合わせの灰と病室【Finardry日記2】
Finardry日記、2回目である。
パーティーを揃えたら、丸腰のままでは迷宮に挑めないのでボッタクラナイ商店(Finardryの世界は良心的である。仕様とは言え勝手に鑑定してくれるし。)で装備を揃える。
某竜退治3作目のように50GPで魔王を倒せとか(最近の漫画だと銅貨10枚で魔王を倒せとか言ってきた王様も居るそうな。)
無茶な事は言ってこないので、剣に簡素な鎧と盾くらいは一通り揃える事ができた。早速迷宮へレッツゴー!
初戦は最初の玄室でコボルド(犬面鬼)の集団と対戦である。こちらの基本戦術は魔術師のカティノ(眠りの雲)で敵を眠らせつつ各個撃破。カティノが効くと敵の回避率が落ち、ひ弱な駆け出し冒険者でもコボルドに致命傷を与える事ができる。
初の命のやり取りを制し、冒険者達は無事に酒場へと戻るのだった。
さて、Wizardryと言ってシリーズをプレイした事のない人のイメージと言えば「地味で難しそう」「なんか味方がすぐ死んで運が悪いと消滅しちゃう」「忍者が裸だと最強なんでしょ?」みたいななんかシリーズによっては間違ってるイメージもあるが、そんな所だと思う。
「最初の頃すぐ死にすぎ」に関しては、国産RPGの初期を除いては徐々にストーリーの重みが増していった結果、1・2発の攻撃で死んでしまうと導入部のストーリーが進まないから。ってのは大きいと思う。FFとかテイルズみたいに。中には女神転生シリーズや世界樹の迷宮にみたいに「は?雑魚戦でもすぐ死ぬが?」みたいなコンセプトのRPGもあるけれども。
Wizardryの迷宮やモンスターは甘くないし、前衛ですら割とすぐ死ぬ。キャラクターの口からストーリーが語られる代わりに一戦一戦の戦闘自体がプレイヤーの脳内に語りかけてくる事それ自体がストーリーであり死と隣り合わせのドラマなのだ。
パーティーの誰かが言った。「なぁ、そろそろ最初の玄室も慣れてきたんじゃないか?地下一階の探索を進めてみようぜ。今の俺たちの実力ならやれる筈だ。」
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