2023年6月18日（土）、おやこのキャンパス【もくもくらぶ－西川材で遊ぶ I♡Tree】が開催されました。

【もくもくらぶ】は、五感を通して木と、木に繋がるすべての自然と出会い、子どもたちの好奇心と自由な発想を引き出すお教室です。飯能市林業センターにて5月から毎月1回、主に3～5歳のお子さん向けに開催しています。

6月のテーマは、「土あそび～木と土でチョコパフェ！？～」。
「木」は地中深く根を張って、「土」から栄養を取り込み、ぐんぐん大きく育ち、育った葉は、また土に還ります。深いつながりで結ばれている「木」と「土」、それが今回のテーマです。
先生はおなじみ、インタープリターのさっちん（長谷川幸子先生）！

さっちん、お教室の始まる前になにやらたくさん並べて準備しています。これは何でしょう？

木の枝、木の実、小石に葉っぱがたくさん！いろんな種類、形、色、触り心地のものがありますね。
「森のおみせやさん」の看板もセットして、子どもたちをお出迎え。部屋に入ってきた子どもたち、楽しいものであふれた空間にすでにワクワクしている様子です。

授業が始まると、さっちんが子どもたちに魔法をかけます…。

「もくもくらぶのみんな、森のパティシエにな～れ！」

すると、子どもたちは森のパティシエに大変身！
「パティシエ」とは、お菓子を作る職人さんのことです。森のパティシエとなった子どもたちは、さっちんから、おいしいパフェを作る役目を任されました。
材料は、なんとも美味しそうなチョコ（土）。そして、甘いシロップ（水）です。
「魔法がかかっているこの空間では、『土』とは呼びません！『水』とも呼びません！」と、さっちん。
好きな容器を選んだら、＜チョコ＞と＜シロップ＞を混ぜ混ぜ、練り練りして土台作りを始めます。

今回使った土は黒の濃いタイプ（腐葉土）で、水を加えると少し粘質を帯びてきます。なんだか見た目も本物のチョコレートみたいです。

「＜シロップ＞、もうちょっと入れようかな？」
「入れ過ぎた！＜チョコ＞もっとください！」

子どもたちは調理器具を上手に使って、＜チョコレート＞パフェづくりに没頭しています。試行錯誤しながら、自分の納得いく作品へと仕上げていく真剣なまなざしは、とても頼もしく感じられました。

土台ができたら、次は森のお店やさんでお買い物──石や砂、木の実、葉っぱの＜トッピング＞を使ってデコレーションしてみましょう。
木の実はナッツそのもの、白い砂はまるで粉砂糖だし、緑鮮やかな葉っぱはコースターやランチョンマットみたい。とっても素敵ですね！

それぞれの個性溢れる、素敵なチョコパフェが完成しました！
チョコパフェ、サンデー、パウンドケーキにティラミスかな…？　チョコレートドリンクをセットにしてくれたお友だちもいました。

みんなの商品をテーブルに並べたら、森のチョコパフェやさんの開店です。
どれも美味しそうで、「本当に食べられるかな？」と、食べる真似をしてくれるお子さんもいました。

さっちんが魔法を解くと、みんなは元の姿に戻ります。
ここからは、さっちんのお話です。

「土はね、“命のもと”なんだよ」とさっちん。
子どもたちの作品を手にとりながら、「この土とトッピングの木の実を、みんなのお庭に置いたらどうなるかな？」と尋ねます。ある子が「えぇ、捨てちゃうのは嫌だな」と悲しげに答えました。
すると、さっちんはにっこり。
「大丈夫だよ。お庭に置いてもね、土から栄養をもらって、この木の実一つひとつから芽が出てくるの。だから、“土は命のもと”なんだよ。すごいでしょ！」
さっちんの気持ちのこもったお話に、子どもたちも真剣に耳を傾けていました。

さっちんのお話を聞いた子どもたちは、自分の作ったパフェを、あれもこれも持って帰りたい！とお母さんにお願いしていました。
「楽しんだあとは、土に戻してね」というさっちんの言葉に大きく頷きながら……。

終了後、「もくもくらぶに来るたび、子どもが積極的になっていくのを感じます。また次回も楽しみにしています」とお母さんからお声がけいただきました。
子どもたちも、「また来たい！お母さんにお願いする！」と言ってくれて、先生もスタッフもとても嬉しかったです。

もくもくらぶは、毎月違ったテーマで開催しています。
次はどんな「あそび」が待っているかな？楽しみにしていてくださいね！

★今後のもくもくらぶの開催予定は、埼玉ハンノウ大学ホームページをご確認ください。