この手紙を開いてくださったあなた へ

この手紙を開いてくださったあなた へ

 お久しぶりです。お元気ですか?春の陽気が少しずつ感じられるようになってきましたね。

 あなたにお手紙を書くのはちょうど一ヵ月ぶりです。思えば、この習慣を始めて昨日で30日でした。30日間、毎日誰かに手紙を書いたりしてきた訳です。飽き性の私が、どうしてここまで続けてこられたのでしょうか。

 それは、あなたのおかげなのです。私の力なんてなんともなくて、ただ、あなたがいたから、続けてくることが出来ました。毎朝何かを書いて、そのままPCを閉じます。次にPCを開くのは次の日の朝。そこには、沢山とは言えないまでもいくつかの通知が届いているのです。私の手紙が、きちんと誰かのもとへ届いているという通知。

 それだけが嬉しくて、毎日毎日飽きることなく書き続けました。時にはなんとも言えないような、書いた内には入らないようなものもありましたが、見逃してください。

 そもそも私は、何か新しいことに挑戦したい、何かを継続して行いたいという気持ちで、毎日誰かに手紙を書くことを始めました。今のところ、きちんと達成できています。ひとまず一か月。この壁は超えることが出来ました。

 一か月前、春休みが始まってやや経った頃。生活習慣を一新して、早寝早起きを心がける生活を始め、その中で私は沢山の発見をしてきました。まず、朝日の美しさ。まるで自分によっているような、痛いポエマーにでもなったような表現ですが、そうとしか表せられないのです。あなたは知っていますか?目覚ましではなく自分のタイミングで目覚めて、カーテンを開けた瞬間に飛び込んでくるあの強い光を。まじで損してますよ。

 そして、家族の温かさ。早起きをすることで、朝仕事に行く前の母と顔を合わせられるようになりました。それだけで、何か違います。母とは普段から仲が良いですが、仕事前の母を慰めながら仕事に送り出すのも、なかなか乙なものです。

 母を送り出して、私は部屋に戻り勉強を始めます。午前中は勉強と決めているので。でもその前に、この手紙を書きます。それが、もう日課なのです。書き終わったころに隣の部屋でだらしなく寝ている弟を叩き起こし、やっと勉強が始まります。

 そんなこんなで過ぎ去った一か月。あっという間でした。こうやって春休みも終わってしまうのかと思うと物足りませんが、休みを有意義に使っていると、その気持ちもまた少し変わってくるものでして。以前は、学校が始まる憂鬱さが酷かった。でも今は、大学に行くことで自分の勉強の時間がなかなか取りづらくなることに焦りを感じています。そんなに変わりませんね、すみません。

 昨日テレビで見たのですが、すいませんは間違えで、正しくはすみません、みたいですよ。漢字で済みませんと書くそうです。ご存知でしたか?今の子は携帯を使いますし、すみませんと打つと変換に漢字が出てきますから、なんとなく分かりますよね。そこらへん、時代を感じます。

 かなり関係ない話になってしまいましたが、毎日有意義に過ごせているのも、総じてあなたのおかげという訳なのです。本当にありがとうございます。いつもいつも、ありがとうございます。あなたの大切な時間を、私の手紙を読む時間に使って下さりありがとうございます。

 誰かに届いていると思うだけで、私は毎日頑張れます。単純なのです。拙い文章ですが、これからもどうか、よろしくお願いいたします。

 季節の変わり目です。ご自愛ください


2021年3月13日 はのと

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