またね、ばいばい、おやすみ。ver.②

    こんばんは。普通に花粉を感じていて鬱陶しいです。そういえば数ヶ月前にアレルギー検査をしたんだけど、予想外に甲殻類とか犬とか出てきて引いちゃった。あとゴキブリとか強めに出ててウケちゃった。ウケたい人は、ぜひアレルギー検査受けてください。5000円くらいだよ、品目少ないやつなら。

はのとです。初めまして。


    2024年2月11日。私は神奈川県にある音楽系イベントに特化した最新施設、Kアリーナに向かっていました。目的はもちろんライブ。今日のお相手は、BUMP OF CHICKEN。

    前回BUMPのライブに行ったのはまじで最近。2023年5月28日。be thereというツアーのファイナル公演でした。それが私にとって初めてのBUMPのライブ。きっかけは恋人。恋人にとっていちばんの、特別なバンド。そんな大切なバンドのライブに同行したのが昨年の5月。そこから月日は少しだけ流れ、至極幸運なことに、再び当選を勝ち取りました。

    しかも、結成記念日という大切な日に。


    今回のツアーは、2008年に行われた『ホームシック衛生』というツアーのいわば復刻版。天文学的に28年周期というものがあって、ようは28年で1周する、誕生日が同じ曜日になる周期のこと。2008年は、メンバーがそれぞれ28歳になる大切な年でした。それに合わせて行われたのが、アルバム orbital periodを引っさげた2008年の『ホームシック衛生』。

    そして今回、バンド自体が28歳になる2024年に、28年周期を迎えるこの年に、再び『ホームシック衛生』が帰ってきたのです。大切なこの年に、『ホームシック衛生2024』がね。

    なんて偉そうに語っていますが、ちなみに私は超絶ウルトラド新規です。恋人と付き合い始めたのが2022年の夏。そこから少しずつ聴くようになって、メジャーな曲を聴いて回ったのがbe thereのとき。だから2023年の4月からだね。まじで最近。

    こんな新参者がそこそこ倍率の高いライブにちゃっかり乗ってしまっていいのかという不安はずっとありました。be thereのときね。当日も会場に入ったあと、私の普段の庭とは空気感が全く違っていて、場違いのような気がしてそわそわ緊張していたのを覚えています。私の神は細美武士だからね。そりゃ違うわ。

    だけど、藤くんはそんなド新規な私をも受け入れてくれた。好きなように楽しんだらいいって。座ってても立ってても、声を出しても黙ってても、君の好きなようにしたらいい。昔から知ってくれてる人も、最近知った人も、久しぶりの人も初めての人も。そんなふうに全てを受け入れてくれました。

    だから私は、安心して最後までbe thereを楽しむことができたのです。おっきな声で、「おーいぇーいぇーあはーん」と言うことができたのです。登場SEだったアカシアの前奏で、音源で聴きまくったその音を生で聴いて感極まったときは、ド新規の私なんかが泣いてはいけないと唇を噛み締めましたが、Wアンコールの宇宙飛行士への手紙では、人目もはばからず大泣きしました。藤くんが好きにしろって言ってくれたから。


    という経緯がありまして、そこで今回。2回目となる今回は、そこそこ堂々とライブを楽しむことができました。あ、ちなみに恋人は中学生くらいの頃からBUMPが大好きだったみたい。長いね。10年くらいかな。大切なバンドだから、2008年のホームシック衛生を知っている人が羨ましいとずっと言っていました。

    そもそも場所が横浜だからね。せっかく行くのだから楽しみたいと、お昼に中華街へ。さらにそこから赤レンガで行われていたストロベリーフェスティバルに向かい、大好きなイチゴを食らいました。恋人は生いちごそんなに好きじゃないのに、それでも私を誘ってくれた。ありがたいですね。

    物販整理券はあほみたいな早朝だったので普通に諦めて、昼からしっかりめに横浜を堪能した我々は、雨も降ってきたし時間もそこそこということで会場に向かうことにしました。いざみなとみらいへ。


    Kアリーナってさ、立地抜群だよね。まず最寄りが3つもあるし、どれもわりと使いやすい駅でさ。ただ、帰りの導線がゴミだという噂は常々聞いていたのでかなり心配していました。帰り何時頃になってしまうんだろうという不安。ホテルもとってなくて帰るしかなかったので、最初はそれだけ心配してた。

    行ってみた感覚では、まだそのゴミ具合は実感できなかったな。道も結講広いし、会場もホテルが隣接されていてとってもきれいで、本当に帰るのに2時間かかるなんてと思って不思議だった。想像できなかった。まあ、実際は想定よりは早く帰れましたけどね。そわでも1時間かかったけど。


    開場時間に合わせて入場。前回の教訓を活かして真っ先にお手洗へと向かいます。混む前だったからすんなり出られてよかった。そのまま席へ戻る。調べたときもびっくりしたけど、会場は楕円形? 分度器みたいな形で、さいたまスーパーアリーナとかみたいな丸い会場に慣れていたので、オーケストラとかミュージカルみたいな形の会場にはテンション上がりました。

    音楽に特化ということは、もしや神音響なのでは? 大正解。まじでその空間で発生しているすべての音が超バランスよく聴こえてくるのです。元バンドマンとして脱帽。まずボーカルがちゃんときれいに抜ける。そんでドラムもバスドラがすごいしっかり気持ちよく聴こえるの。ベースもしかり、音がうるさすぎず気持ちよく鳴っているのがとっても気持ちよかった。


    なんてことはどうでもよくて、ド新規の私は予め2008年のツアーのセトリを調べて予習していたので、序盤はほとんどその通りだったことに爆上がりでした。後半の定番曲もしっかり外さずに来て上がっちゃった。

    orbital periodの曲ってさ、半分くらいはマイナーでライブでも全然やらないじゃないですか。だからさ、昔からのファンの人たちにはたまらないだろうなって。私はこのライブのためにorbital periodを聴いて予習してきたけど、ほかの人たちは違うじゃん。昔から好きだけどなかなかライブで聴けない曲がたくさん聴けるの。爆エモじゃない?

    個人的にはかさぶたぶたぶが可愛くてお気に入りだったので聴けて嬉しかったな。星の鳥からのメーデーは、大学時代軽音楽部でまったく同じ流れでライブやったからエモかった。これが本家か〜と思って。全体的にバラード系が多くて、心がすごく落ち着く感じがとってもよかったですね。

    そんな中でのド定番天体観測はやっぱり盛り上がるし、アンコールで今日しかできない曲がある、からのBUMP OF CHICKENのテーマ。レア曲をしっかりとかみ締めて聴きました。大切な曲をね。大切な日に。


    この曲を聴いて、私は自分がいかに素敵な空間にいられているのか、今日がどれだけ奇跡なのかを実感しました。彼らが大切に思う28年周期。その大切な節目の年の復刻ライブの、さらに節目の日である結成記念日。次の28年周期はまさに28年後。56周年の日です。

    奇跡だよね。もしかしたら最後の28年周期だったかもしれない。いや、今度は彼ら自身が2回目の28年周期を迎えるのか。でも、バンド自体の28年周期は、こんな特別な日は、もうないかもしれない。あったとしても、私がその場にまたいられるとは限らない。

    そう考えると、最初は全然意識してなかったし、当日be thereで記事を読むまでは気づかなかったけど、本当に奇跡みたいな日だったんだなと思った。そもそもライブの抽選に当たることでも奇跡だし、それが結成日のライブなのも超奇跡だし、そこに加えてさらに28年周期を迎える日。奇跡が重なりすぎて私には消化しきれません。


    長年のファンである恋人はやっぱり興奮していて、あの曲が聴けるなんて、と感動していました。前回も号泣していたけど今回も号泣だね。私が同じ温度で共感するのは恐れ多くてできないけど、受け止めることはさせてもらうよ。

    そのまま家に帰りがてらラーメンを食べる。つまりラーメンが美味いという話ですね。家系が大好きです。あれ、何の話???

    2023年は、BUMPのライブに連れてってもらった代わりにELLEGARDENのライブに連れていきました。2024年もBUMPのライブに連れてってもらっちゃった。私は今年エルレ周りのライブに連れてける自信はないが、そんな感じで互いの好きなものを共有し合いながら生きていきたいですわ。


    ライブ終わり、藤くんは決まって言う。「またね、ばいばい、おやすみ。」寒いからあったかくしろよ、とか、なんかドリフみたいなことを言う。何を言っても最後は、「またね、ばいばい、おやすみ。」で締める。私はそれが大好きになってしまった。心の中で、「またね、ばいばい、おやすみ」って繰り返す。「またね」が、嬉しい。「おやすみ」に安心する。いつも暖かい藤くんの言葉が本当に大好き。

    私もまたここに帰ってきたいなって思います。その日まで、また私の知らない昔のBUMPを学びながら、少しずつ私も、BUMPのファンになりたいなって思います。まだファンを名乗るのは申し訳ないからさ。そんなこと思う必要はないんだけど、なんか思っちゃうよね。


    疲れることも辛いことも嫌だなと思うこともたくさんある。でも、私には音楽があるから。大好きなロックスターが、寄り添ってくれる音楽があるから、まだこの世を諦めずに生きています。そういう支えって、大事だよね。

    今のいちばんは10-FEET。京都大作戦に何がなんでも行くぞ。

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