中学生みたいなデートの私たち。でも、私はそれでもいいのよ。それがいいのよ。

 こんばんは。この間テレビにBiSHが出ていて、その紹介に「エモい曲が多い」みたいなフレーズが使われていたんです。今までBiSHはそれすなわち神聖クソアイドル、という認識しかなかったので聴いていませんでしたが、「エモい」に引っ張られて聴いてみたら、なんかハマってしまいそうな感じします。解散しちゃうのに。あれ、もうしてるのか?

 はのとです。初めまして。


 また土日が終わっていく。書き始めの現在は日曜21時18分。もうあと数十分もすれば、恋人に電話をかけているでしょう。どちらからともなく、付き合ってからしばらく経った頃から、寝る前に毎日電話することが日課になっていました。用事があったり次の日早かったりするとしないけど。その辺は、柔軟に。

 ルールなんて、ない方がいいんです。ルールがない中で、自分たちで考えて相手を思い合って交際を続けいければいいんです。ルールを作ってしまったら、なかなかそこから逸れることはできないし、義務化してしまうし、それだけで私にとっては心理的負担。あくまでも、したいからする。そのスタンスでありたい。

 ルールがあった方が上手くいく場合ももちろんたくさんあると思うけど、私の場合は違うな、って感じね。私の場合は。


 なんてことは別に本題には関係ないんですけど。


    ちなみに下書きにしているうちに一週間経ってしまったので、これは先週の話。土曜日は、二週間ちょっとぶりのデートでした。本当は銀座でやっているmofusandっていうキャラクター? なんていうの? ちいかわみたいな、そういう感じの括りのやつの展示会に行こうと思っていたんだけど、やめました。就活が上手くいかずになかなかバイトもできない恋人。金銭的負担を考えると、いつもいつも外に遊びに行っている余裕はないなと。

    別にね、恋人が友だちいないタイプの暗い人間なら構わないんですよ。気にしません。私との時間しかお金を使うことがないなら、ね。でも、恋人はそこそこ友だちがいるし、とても大切にしているし、それこそ上手くいかない就活の気分転換に友達は大事じゃないですか。

    私は彼にとって恋人だから、私や彼の行きたいとこに行ってやりたいことをやりたい、お金のことは考えたくない、って思うのはまあ、仕方のないこと。でもね、私は大学生活四年間、諸事情でバイトをしていなかったので、お金がない気持ちは本当にすごく分かります。

    1人の友だちと遊んで、それだけで一ヶ月に使える自由なお金のほとんどはなくなるというかもはや赤字で、本当に質素な生活を強いられていました。遊びにも気軽に行けないし、ご飯とかも結構断っていた。切ない気持ちは、忘れられない。


    だからね、恋人にはそんな思いさせたくないって思うのも、仕方のないことだと思うのよ。


    それを引け目に感じたり、ましてや私が社会人でそこそこの給料をもらえる公務員だから、甘えづらい部分ってあると思うんです。お金のことなんて、考えたくないし話題にもあまりしたくないですよね。ケチケチしたくもないし、気も遣わせたくないというのも分かります。私もそうだった。友だちと遊ぶときは、たとえ苦しくても、余裕なフリをしてお会計していた。

    でも、家に帰っていつもいつも泣いてしまいたくなるようなメンタルになる。楽しかったはずなのに、その時間にお金を使うことに価値があったのに、確実にあったのに、それでも後悔する。絶対に、する。

    旅行に行った時なんかは、旅行先でお金が足りなくなりそうで、最終日に色々我慢して、家に帰って泣きました。悔しくて。悔しいというのもまた違うけどさ。っていうか、別にバイトしていない自分のせいなんだけど。それでもバイトはできなかったから、なんかもうどうしたらいいか分からなくて堂々巡り。

    そうなってほしくない。楽しかったはずの時間を後悔してほしくない。だから、いいの。私は、毎回毎回お家デートになってもいいの。私が車を出したっていいの。全部出したりは、そうやって貸しを作るような、というか不公平なマインドになるようなことはしない。できない。いつも出してもらってばかりで、みたいなのも後悔の一つになっちゃうから。

    ショッピングセンターとか、映画館とか、そういうのでいいの。大層な場所とか雰囲気とか、そういうのなくたっていい。家の周りを手を繋いで散歩とか、そういうのでいい。そういうのがいい。


    だから、しばらくはそういうデートを続けていこうよ。会えればいいじゃん。私はそれでいいの。でもさ、代わりに、来年は、二人とも社会人になる来年は、今年できなかったいろんなことをしようよ。昨年もできなかったこと、社会人になるから余裕でできることって、いっぱいあると思うの。

    ちょっとおしゃれしないと入れないようなレストランとか、ちょっと格式高い美術館とか、ちょっと景色のいい高いところにあるお部屋とか、そういうの。ちょっと高いけど、たまにはいいじゃない、なんて言って、行こうね。

    どちらかが無理をしているとね、その無理に片方が気がつけないことがあると思うの。だから、無理だと思ったらちゃんと言葉にしようって。私たちのお付き合いにルールなんてほとんどないけど、これは約束だよ。ルールにして君を縛るよ。無理なことは無理と言う。

    でも、言う方にだけ負担になるのは良くないと思うの。そういうことが言いやすい関係性を、日々作っていかないと。だから、二人でそうしていこうねってこと。それが大事。


    私たちには、それぞれ家族がいて、それぞれ友達がいて、それぞれ職場や学校の関係があって、そして恋人がいる。そのどれもを大切にしてほしいし、していきたい。全部を優劣つけずに大切にしている君だから好きなんだよ。私にとって都合のいい存在である必要はないんだよ。

    そうやって日々を重ねていって、ここぞというときに私を特別扱いしてくれたら、それで満点あげちゃう。

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