1年目だから日々早かったな。ね、同期諸君。

 こんばんは。中学校を卒業したとき、地元の友人とタイムカプセルを埋めました。成人式の日に掘り起こそうって、よくある話だよね。なんだけど、成人式の日に「タイムカプセル掘る?」って話題には上がったんだけど、「え〜面倒臭い」と言って酒を飲んで終わりました。ゴミか? 先日また会ったときにその話題出たけど、「まあ今日じゃなくていいっしょ」と言って美味い飯を食らった。ゴミか?

 はのとです。初めまして。


 年の瀬だし、職場でファンクラブができた話でもしようかと思ったんだけど、私の気分が一時的に良くなるだけなのでほどほどにします。じゃあなんの話する? 来月に控えたスラムダンクの復活上映の話? クリスマスの話? 年越しの話? 喪中なのに年賀状書く話?

 学生の頃はさ、恋愛のこととか学校生活のこととか、毎日楽しくて充実していてブログに書きたいことがたくさんあったんですよ、たぶん。授業聞いてるフリして、めっちゃメモ取ってるフリして記事書いてたし。常にストックあったし。

 でも最近はなんというか、別に毎日変化することなどないので、あんまり「このこと記事にしたい!」とかはならないのでね。社会人がいかにって感じですわ。


 今年は本当に1年が経つのが大早かった。大早いってなんだよ。普通に変換一発で出るなよ。

 3月まで、リミットギリギリまで軽音楽部でバンドをやりまくり、酒を飲みまくり、飲んだ分だけ体外に放出しながら毎日違う時間に起きて違う場所に行って違う人と会って、絵に描いたような大学生活を送っていて。

 ところがどっこい、4月からは社会の歯車に進化し、今まで社会の何の役にも立ててなかった私に社会の役に立つチャンスが訪れたのです。まあそんな丁寧に思ってないですけど、普通に働きたくなさ過ぎたけど、でもそのときの心情すら思い出せないくらい日々が大変で忙しくて、そんな感じだった。


 小学校の文集に「将来は〇〇先生のような小学校の先生になります。」と高らかに宣言してから早10年。まじか、10年なのか、ウケる。そう、早10年。私は何になったのかと言うと、そう、高校の先生。うん、別に全然違うわけでもないのね。

 ずーっと学校の先生にはなりたかったんです。特に大きな理由はない。物心つく前からなりたいと思っていたから、どうしてなりたいのかはわかりません。後からなんやかんやと理由はつけたけど、でもそれって本心ではないよな~と思いながら試験を受けていた。

 本当に幼い頃から学校の先生になりたかったからさ、それ以外の道を選ぶという選択ができなかったんです。マインドコントロールとかではないけど、なんとなく、それ以外の道は私にとってはなかったの、ずっと。別に誰かに言われたわけではないんだけど。

 でね、大学3年生の冬になって周りの同期たちが就活を本格的に始めた頃、「あれ、私ってもう、教員になるしかない?? え、まじ??? 逃げられない??????」ということに気が付いたときは本当に軽く絶望に似た何かを感じたよ。


 別に先生になりたくないとかではないんだけど、少しくらい視野を広げて、それ以外の選択肢を見ておくべきだったな~と思うんです。例えばだけど、私はメディアが好きなので、出版業界とか今興味あります。今というか、ちょうどそのころ。先生になるしかないと気付いたあの頃から、興味がある。

 みんながESとか送り始めた頃、私は初めて教員以外の仕事について調べた。というか、教員以外の仕事を知ることになった。今まではなぜか私の思考回路は「社会人になる=先生になる」という一方通行な偏った認識だったので、一石を投じたわけです。

 まあ間に合わないので普通に先生になったんだけど、それはそれで全然後悔してないしむしろ良かったと思うけど、でもやっぱ、もったいないな~って思ったりもする


 まあいいや、そんな話をしたかったのではない。けど最後に言わせて。何言ってんの? って思うだろうし、理解できない人にとっては私が完全にイカれた人間になるだけですが、本当にかつての私には、職業が先生しかなかったんです。いや、ちょっと違うか。私が将来就く仕事の選択肢、が先生しかなかったんです。それ以外を考えようと思ったことがなかったし、それ以外を選べるとも思ってなかった。誰にも強制されていないのに。

 誰か、分かってくれませんか…


 以上。でさ、そんなこんなで後輩たちに「はのと先生~!」と冷やかされながら大学を卒業し、地元で名の知れたヤンキー校に配属が決まってからは周りに心配されながら4月を待ち、いつの間にか職場に向かって運転していた。

 あっという間に新生活は始まり、いつの間にか新1年生が入学してきて新学期が、新学年が始まった。何も誰も教えてくれない中で、日々が当たり前のように過ぎていった。子どもたちにとっては初任も勤続30年も同じ「先生」だから、新人アピで甘えたりなどできなかった。残念。

 冷静に考えたらえぐいよね。普通1年目は研修があってさ、ペアで先輩がついてくれたりして、研修期間終わったら配属が決まって段々自立していって、みたいな。そういう感じじゃん。教員は違うよ。初日からベテランと同じ仕事をするの。クオリティの低い同じ仕事を。

 高校だからまだいいよ。小学校とか中学校って1年目から担任持ったりするらしい。やばくない???? いきなり担任持って、30人から40人の将来を背負うとか、生活を面倒見るとか、やばいって。変だよ。変過ぎ。自分が保護者だったら最悪だわ。


 という感じで、毎日毎日一人前のフリをしながら生徒の前に立ってお話をしたり笑ったり怒ったりしていた。毎日家に帰ったら記憶がなくて、日記を書く前に「今日何したっけ…この記憶は今日? 昨日…?」みたいなことになる。

 でも実際は、8:30始業に対して8:10出社だし、部活のない日は余裕で定時17:00に退勤するし、っていうホワイト万歳みたいな生活なんだよ。まあ部活は基本あるので毎日18:30退勤だけどね。クソが。

 周りの先生方も本当に素敵な先生方ばかりで、毎日心底救われている。いわゆるパワハラみたいなことは一切なく、むしろそういうのに厳しいのでちょっとのことでも同僚同士で「アウトーーーーー!!!」みたいな不思議なノリをやっている。全然それはセーフだけどね、と思いながら笑っています。

 自分が副担で入ってるクラスの担任の先生がね、本当に理想の感じで。適当そうに見えるの、すごく。やる気なさそうなの。まあ実際、生徒と向き合わない仕事はやる気ないと思う。でも生徒に還元されることは全部本当はまじめに考えてて、レク1つとっても、実は道徳的な意味のある不思議やゲームを考えてきたりしている。

 そんな先生に日々インスパイアされながら、未熟な自分を実感しているが、でも、緩い感じはずっと続いているので、リラックスしながら働くことができています。10月ごろに管理職に「最近肩の力抜けてきたね」と言われた。それ以前はずっとガチガチだったらしい。ウケる。可愛いね。


 そうして忙しく初年を過ごしていたら、ただただその日やるべきことをこなしていたら、気付いたら師走になっていた。困りますね、本当に。23歳になっちゃったよ。

 1つ下の恋人は、今1番楽しい時期。自分も通ってきたから分かる。卒論も目途が立って落ち着いてきて、部活もこれから最後の卒コンに向けていっぱい練習するぜ、そして飲むぜ、という最高の時期。気付いたら、後輩がそんな立場になってしまったんだねえ。

 自分よりも他人の成長というか、他人に流れている時の方が時の流れを実感しやすいっていうのはあると思う。あんなすっとこどっこいだった後輩たちが、もう最上級生として後輩たちにかっけーでけー背中を見せてるんだもん。


 最近もまた学期末で成績処理だったりで忙しないが、いつの間にか発足していたらしい「はのと先生ファンクラブ」の会員たちがちやほやとしてくれるのでメンタルの健康は保たれています。「先生可愛い~~!」みたいなことを男子生徒から言われたら普通に取り肌が立ってしまいますが、「先生、あの、これ、チョコ、食べますか?」みたいな感じでたどたどしく私の好きなチョコを渡してくる姿は、無垢で可愛いです。

 女子生徒たちはいつもいつも変わらず「はのと先生可愛い~~~」「髪切った!?」「髪染めた!?」とか高いテンションで飛びついてくるので、ファンクラブ結成以前から私のメンタルは常に健康でしたね。JKたちよ、そんな君の方が可愛いぜ。

 そんなピュアで真っすぐな生徒たちと一緒に、たくさん笑ってたくさん学んで、そして4月から次の学年をしっかり持てるように、残りも頑張っていきますよ。いや、頑張らないけど。頑張らないように頑張る。うちの職場でよく聞くフレーズです。頑張らないで! うん、素敵。


 さて、週末はクリスマス。来週末はフェス。いいね、最高だ。

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