先見の明がある人に憧れる。「そういう人にわたしもなりたい」と思う人となりのひとつだ。「先見の明がある人」になるには実績もしくは相当に厚い人望が必要である。この人が言うのだから間違いないだろう、と思わせる強い何か。

ただし、先見の明があると思われたがり屋さんがよくやる後付けは最悪。「だからあの時わたしはこう言ったのに」とか「わたしは前からこう思っていたのに」とか、ことが起きてからでは今更何を言ったって時すでに遅し、ですからね。あの時話を聞き入れてもらえなかったのは、実績もしくは相当に厚い人望が不足していたからであり、前からそう思っていたのならばその時に自分の意見を伝えればよいものを、伝えなかったのならば何も考えていなかったのと同じなのだから。

ところでわたしはスーザンベルの魅力を15年ほども前から見出していた（先見の明があると思われたがり屋さん）。

15年ほど前に最初に購入したのは、淡いグリーンがベースのものと淡いブルーがベースのものの２枚でどちらもMサイズ。蛍光色やトリッキーな色の組み合わせが多いスーザンベルの中でも、比較的落ち着いた色味のもので、普段使いしても悪目立ちしない色の組み合わせ（ブルーベースのものはさすがにほころびが出てきたので、数年前に買い替えて処分したが、グリーンベースのものはなんと今なお現役で活躍中！）。あまり取り扱っているショップを見かけないので、もしかしたらもう生産中止にでもなったのかもしれないなと寂しく思っていた数年前、スコープでスーザンベルが紹介されたときには夢かと思った。スーザンベルの魅力が存分に紹介されていて、スーザンベルに代わってありがとうの気持ちでいっぱい。

わたしはスーザンベルの魅力を15年ほども前から見出していた（先見の明があると思われたがり屋さん。２回目。）ので、Lサイズを買い足したり、ポーチにも手を出したりして、もはや「Noスーザンベル、Noライフ！」である。一番最近買ったのは、Try & Selectというピンクとベージュの配色のMサイズ。ピンクの色味が派手過ぎず地味すぎずの絶妙な塩梅で、ベージュとのバランスも相まってとてもかわいい。最初はシャカシャカしているのに、洗濯とともに少しずつ柔らかくなり、数年かけてくたっとしていく様にますます愛着が湧いていくんだよな。

エコバッグとしては決して安くはないけれど、15年使って今なお現役ということは、コストパフォーマンスはかなり高いのでは。新しい色の組み合わせが新登場しては期間限定で消えてゆくので、これだと思う色の組み合わせに出会った時は迷わず買いたい。自分好みのスーザンベルとの出会いは一期一会なのである。