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★登場人物の設定★

宅本建太郎(主人公)
桜咲司法書士事務所補助者。宅建資格の勉強中。ひょんなことから伯父不動産王 宅本健一の莫大な遺産を相続し、『株式会社 宅本・オーガナイゼーション』の二代目会長兼社長に就任。

桜咲胡桃(ヒロイン)
宅建士。司法書士。桜咲司法書士事務所所長。宅本建太郎の上司にして恋人。元アイドルで可愛い顔立ちに、小柄ながらもB90 W60 H86と素晴らしいボディの持ち主。

不動産王 宅本健一
宅本・オーガナイゼーションの初代会長兼社長。父親から受け継いだ不動産業を発展させ、多数の不動産を保有し、その資産の総額は数千億円にも達すると言われている。政界にも進出し、一時は都知事に選ばれるかというところまで行ったが、失言のオンパレードが災いして、都知事の座を逃した。その後、暴力団に謀殺され、彼の遺産はすべて、甥の宅本建太郎が相続する。


宅本建太郎「皆さん。初めまして。宅本建太郎です。『ライトノベル小説で学ぶ宅建士試験基本テキスト』の中から、胡桃と一緒に飛び出してきました」
桜咲胡桃「春に咲くピンクの花と言えば?」
建太郎「桜と桃♪ 二つ合わせて、ピンクの桜咲胡桃♪」
胡桃「皆さん。こんにちわ。元TKB48のくるみんこと桜咲胡桃、二十五歳でーす」
建太郎「元だよね」
胡桃「そうよ。二十五歳にもなってアイドルなんてやっていられるわけないでしょ。今は、アイドルも芸能界も卒業して、桜咲司法書士事務所を設立して、地味な不動産登記業務をやっていまーす」
建太郎「ところで、胡桃。TKB48って何の略?」
胡桃「宅建(TaKken)士試験の勉強(Benkyo)をしよう! 48人で! の略よ」
建太郎「紛らわしいよね。その名前」
胡桃「私が考えたわけじゃないのよ! 文句あるならこれを書いてる人に言ってよね」
建太郎「総選挙では何位だったの?」
胡桃「もちろん、不動のセンターだったわ」
建太郎「不動のセンターだったんでしょ?」
胡桃「そうよ」
建太郎「卒業の時、惜しまれたんじゃない?」
胡桃「みんな号泣していたわ。建太郎も泣いたでしょ」
建太郎「うん。俺はうれし泣きだけどね」
胡桃「どうして?」
建太郎「だって、ようやく、堂々と胡桃を占有できるんだぜ。うれしいに決まっているじゃん」
胡桃「私は、建太郎の私物じゃないわ! 占有って何よ!」
建太郎「二十五歳って、十分若いと思うけど? 卒業するの早くない?」
胡桃「アイドルの寿命は短いのよ。二十五歳なんて、オバサンもいいところだわ。若い子に比べて化粧も時間がかかるし、フライデーされないうちに、さっさと卒業すべきだと思ったのよ」
建太郎「誰かのことを当てこすっているの?」
胡桃「そ、そんなわけないでしょ……!」

 (略)

建太郎「ところで、俺たちは何のためにテキストから飛び出して来たんだっけ?」
胡桃「もちろん法律の勉強をするためよ。宅建とか行政書士みたいな資格試験に合格するためには、毎日コツコツ勉強することが大切ね。それに、合格してからも、知識を維持するためにコツコツ頑張らないといけないのよ」
建太郎「うん。法律は、度々改正されるし、判例も毎年新しいのが出て来るもんな」
胡桃「そう。そこでね。私たちを生み出した作者の人にも、改正法と新しい判例を反映させた改訂版の小説を書いてくださいよ。ってお願いしているんだけど、作者の人は、他の本を書くのに忙しいとかで、なかなか、改訂版の小説を書いてくれないのよ」
建太郎「うん。なんか、今は、時代小説とか、ライトノベルを書いているんだって? 俺たちのこともう忘れているんじゃないかな? 」
胡桃「よく知らないけどね。だから、待っていたら、いつまでも書いてくれないから、私たちが飛び出して、改正法と新しい判例に則った問題演習をやっていこうということになったのよ」
建太郎「で、配信方法は肢別? 」
胡桃「やっぱり、このページだって、スマホで見ている方が多いと思うのよね。スマホの小さな画面で、長文を読むのは大変でしょ」
建太郎「だから、肢別にしたんだ」
胡桃「そうよ。肢別なら、解説も短くて済むから、読みやすいでしょ」
建太郎「それにほぼ毎日配信する予定だからな。長いのが、掲載されたら、うんざりするだろうし」
胡桃「というわけで、問題に入るわ」
建太郎「というか、前置き、長いよな」
胡桃「今日は特別よ。初めましてだから」


問題1
民法の三大原則(指導原則)とは何か?

胡桃「10秒で答えてね。よーいどん!」

建太郎「おう」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……

胡桃「10秒経過。どうかしら?」
建太郎「ええっと……。何だっけ」
胡桃「これくらい基本中の基本でしょ。答えはこれよ」

 権利平等の原則、所有権絶対の原則、私的自治の原則の三つである。

 なお、所有権絶対の原則、契約自由の原則、過失責任の原則を上げる有力説もある。

建太郎「あっそうだ。権利平等の原則、所有権絶対の原則、私的自治の原則だな。でも、これ覚えて意味あるの?」
胡桃「もちろんよ。民法としては出なくても、基礎法学の問題として出るかもしれないわ。行政書士試験、公務員試験の問題ね」
建太郎「なるほどな」

胡桃「こんな感じで、問題と解説を会話文形式で掲載していきます。よろしくね」

建太郎「皆さんも、俺たちと一緒に勉強しませんか? 」

胡桃「ちなみに、問題は、ノベル時代社が発行している肢別100問ドリルシリーズを利用しています」

建太郎「こちらに掲載されています。俺たちもここから出てきました。https://new.novelzidai.com/

(原作者雑感)

キャラクターが勝手に動き出すって、こういうことか……。

原作者のnotoはこちらです
行政書士実務研究@大滝七夕|note


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