見出し画像

423展・こぼれ話展

こんにちは。
今日は、(今日も)423展のお話です。
作品にもっと近づいて見て見ましょう。

冒頭の写真は、8代の頃の急須。
持ち手がしめじ。もしくはキノコ。
そして、急須の胴体の一番上には
松ぼっくりが左右についております
(という事は。。上のキノコは
マツタケを暗示。。?)笑
そして裏返すと、な、な、なんと!
カキー!

果物の柿。

これ、急須の形になっているけれど
土瓶蒸しに使うやつじゃね?なんて
話をしておりました。
でも、穴がどう見ても急須。
秋のピクニックなどで使う
茶目っ気ある器だったのかもしれませんね。

あとは、一度割れてしまったものを
「かすがい」で止めて修繕してある急須。

「かすがい・・
金属製で「コ」の字の形状をしており、
尖った先端部が2つある釘をいう。
両端をつなぎ合わせる木材に
それぞれ打ち込むことにより接続する。」
ホッチキス(ステープラー)
の刃のような形のもの。

かすがいで止めてあります

有名な「馬蝗絆(ばこうはん)茶碗」も
ひび割れをかすがいで止めてありますが、
大胆な技術ですよね。

馬蝗絆茶碗のページ(東京国立博物館)

将軍が「この茶碗ヒビいっちゃったから
直す、もしくは同じの作って?」と、
朝鮮に送ったら、
「こんな素晴らしいもの、もう作ってないし
作れないから、コレで勘弁して!」と
”かすがい”で止められた茶碗を
送り返してこられたというもの。
馬蝗絆(ばこうはん)の意味は、
かすがいを「馬に止まったイナゴ」
に見立てて着けたんだって。
青い馬がいた・・?謎・・。
ま、いっか。

中。使っていた跡がありありと。

中までかすがいの先が貫通していないのね。
貫通すると漏れるからあたりまえか。
割れずにかすがいを打つ穴をあけて
打って止めるという技術。すげぇ。

えーっと、何の話がしたかったんでしたっけ?
展示内容をお伝えするんでしたね。
いやぁ、面白いものがあると
そればっかり写真に撮っちゃって、
その他の写真を撮ってきていないので、
今日はここで終わっておきますね。
(写真を撮り忘れたんだろって言わないの!)

明日からは興聖寺の中をご案内いたします。
423展、5月14日までです。
良かったら訪れてくださいね。

作陶館GWの営業
4月29日、5月2,3日は
お休みを頂きます。
宜しくお願いいたします。

また明日。
Please stay healthy and stay safe.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?