見出し画像

プラセボ探偵 光永理香 10

10  プロ野球セ・パ交流戦開幕

 私、実は「阪神◯イガース」の熱狂的なファンなんです。これは父の影響では無く一昨年の圧倒的なリーグ優勝を見てファンになりました。燃える男「星野仙一」闘将の2年目に大躍進した2003年。
甲子園を高校生に貸与した「死のロード」で苦しみましたが本拠地に戻ってからは二位に大差を着けてのぶっちぎりの優勝でした。

 と、話し始めたらキリがないので本題に入らせていただきます。
プロ野球の話しで興味のない方はつまらないかもですが今日はそう言う話しなので勘弁していただきたい。

 そう、今年は岡田阪神の2年目。
戦力は一昨年に引けを取らない。優勝争いは同じ2年目の落合中日、シーズン前半はリードを許したが交流戦で差を縮めた。て言うか交流戦では中日が自滅してくれた形になった。
 その後はたぶん、2チームのデットヒートになって行くだろう。どんな試合が繰り広げられるか楽しみだ。
 その交流戦が今年から始まった。

 さて、交流戦の話しですがさっきも言ったように今年から始まった訳ですが、知らない方の為に説明しておくと、日本のプロ野球は2リーグ制で「セリーグ」と「パリーグ」に分かれています。普段は別リーグの球団とは日本シリーズとかオールスター戦でしか対戦はありませんでした。
 そこで阪神や巨人の人気球団のあるセリーグと試合をしたがるパリーグの思惑が叶って実施にこぎつけたと言う感じですね。実際、日本シリーズやオールスターに縁のない選手は一生他リーグのチームと試合する事はないわけなので、そこで選手会(プロ野球選手の労働組合)からはリーグ間の不公平を無くすためにも交流戦の意味があると意見が出ていた。

 選手の立場からすればそう言う見方が出来るが、こと球団や親会社、それに球場サイドにはそれぞれの思惑があって全てが同じ方向を向いているとは限らない。

 こんな球団がある。
日本随一の歴史を持ちリーグ制覇も日本一も数多く達成している。親会社はマスコミ関連、新聞とテレビ局を子会社化している。
 この球団も子会社化されているが、球団自体に経営権は無く新聞本社の一事業所が球団経営をしている。じゃあ球団は何をしているかと言うと選手のマネージメントをする事が仕事と言う球団である。
 どう言う事かというとチケットは新聞本社が売り捌く、または新聞の勧誘で無料で配る。
それとプロ野球な収入源にテレビの放映権の売買がある。これはプロ野球の中継を放送する権利をテレビ局側が球団から買い付ける訳だが、この球団には一切お金は入らずグループの系列局から新聞本社に
契約金は流れる。

 もちろんこの球団にも熱心なファンはいる。
チケットを買って球場に足を運んだり、テレビの前で一生懸命応援するちびっ子だったり。
 たがこの球団に関しては自分のお金でチケットを買っても、当てがわれたチャンネルで試合を見てもチームには一銭も入らない。そう言う構造になっている。なんてファンを馬鹿にした組織だろうか。

 球団自体に育成能力が無い。
他球団から油の乗った選手を金を積んで引き抜く、
その癖、監督は自前の生え抜きしか監督にはなれない。本社の言いなり監督ばかりだ。
 引き抜いた選手が活躍すれば優勝できるが、上手くいかないとチームの士気は下がる。チームワークが無い。

 ちょっと言い過ぎたかな・・・
なんせ私「アンチ◯人、アンチ◯売」なんで(笑)
果たして今年2005年はどうなるんでしょう!
我が阪神は優勝争いを繰り広げて行くだろう!
そうだ!きっと優勝してくれる!
そう思う、そう思い込む!


 プラセボ効果か、選手達は思い込みを自信に変えて中日とのデットヒートを制して、9月23日宿敵読◯巨◯を倒し優勝した。
 甲子園の熱狂的なファンも全国の地方にもいる虎党達も歓喜に包まれた。

ただ日本シリーズは千葉ロッテに4連勝され、トータル得点差が「33ー4」だった。1985年以来の日本一になるのはまだまだ先の事になるらしい。

つづく(10/52毎週日曜日20:00更新)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?