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プラセボ探偵 光永 理香 11

11 いろいろ食品偽装事件

賞味期限と消費期限
似たような言葉だけと意味は違う
賞味期限は「美味しく食べられる期限」
消費期限は「安全に食べられる期限」
基本的には期限はあくまで目安でどちらの期限も「お早めにお召し上がり下さい」というのが前提にあると思う。
だからあくまで消費者の理性にお任せしている。
世の奥さま達が「多少、期限が過ぎていても大丈夫」とか「火を通せば大丈夫」とやっているのは
消費者の知恵だし生活のテクニックみたいな物と捉えていた。

 ところが生産者やメーカーが「わかりゃしないから大丈夫」とか「混ぜてしまえば同じ」最悪「期限切れてても勿体無いから使っちゃえ」というお粗末では済まされない擬装事件が最近多い。

◾️北海道苫小牧市の「ミートホープ」食肉偽装事件
「牛肉100%のコロッケの材料に豚肉を混ぜた」
「さらに鶏肉や豚の心臓を入れ水増しした」
「肉の色を調整する為に血液を混ぜた」
「味の調整にうま味調味料を混ぜた」
「消費期限切れの肉やクレームで返品になった肉を引き取りラベルを張り替えて出荷した」
「腐りかけて悪臭を放っている肉を少しずつ混ぜて成形肉に不正行為をした」
「ブラジル産鶏肉を国産と偽り自衛隊に納品した」
「サルモネラ菌が検出されたソーセージを学校給食に納品した」
「冷凍肉の解凍に雨水を利用していた」

「なんじゃこりゃ!偽装のオンパレードじゃ!」
内部告発から家宅捜索が入る様に地元の経済誌にリークしてやったよ

◾️千羽吉兆賞味期限改ざん事件
「売れ残りの5種類の菓子のラベルを毎日張り直し消費期限もしくは賞味期限の表示を偽装した」
「12種類の惣菜の期限切れを販売した」
「佐賀県の和牛を但馬牛、ブロイラーを地鶏と表示を偽装」
「牛肉の産地において虚偽の表示で高価なギフトセットとして百貨店で100個以上販売した」
「4店舗の料亭で客の食べ残しを回収して別の客に提供した」「天ぷらの揚げ直しや刺身の盛り直し」などは常態化していた。
不祥事の発覚後も女将はマスコミに「食べ残し」ではなく「手付かずのお料理」と呼ぶように要望した
「千羽吉兆側は全てパートの女性らの独断によるものとした」
「パート女性に無理矢理、責任を擦りつける報告書にサインさせようとした」
「矛盾が生じて会見で経営陣の関与を認めざる負えない状況でも女将は長男に少しでも都合の良い返答をさせるべく横からささやき指示しようとしたが全てマイクに拾われお笑いのネタになってしまった」

「コントかよ!この女将どういう神経してんだよ」
民事再生手続したし女将も長男も自己破産したし料亭の組合からも退会させられたからもう飲食業に戻るのは無理だろうと思ったがまさかこの7年後にまた
吉兆グループの子会社の役員になるとはこの女将ただ者ではない、あとはもうお客さんに判断して貰うしかないな

◾️ユッケ集団食中毒事件
「富山・福井・神奈川の焼肉チェーンでユッケなどを食べた客181人が食中毒になり5人が死亡、24人が重症となった」
「被害者の96%がユッケを食べていた」
「店では肉の不衛生な部分を取り除く作業をしていなく、衛生検査もしていなかった」
「売れ残ったユッケを次の日も提供していた」
「卸業者はせまい冷蔵庫で肉同士が密着した状態で保存されていた」
「生食用では無い牛肉を生食用として卸していた」

「焼肉屋でユッケが食べられなくなったぞ!」
私は生肉は食べないから関係ないけど
焼肉屋のオーナーには何年かかっても被害者や遺族に賠償責任を果たして欲しい

 食品偽装や食中毒事件は企業の社会的責任を追求する姿勢に頼る所が大きい。
 利益優先で取引先への無理難題を棚に上げて、社員や従業員から労働力を搾取しても肩書きの椅子にしがみついて倫理観を何処かに置き忘れた創業者の亡霊達を成敗しなければならない。

私が出来る事は思い込みで亡霊達を退ける事だ
「さあ!世の中の食品に携わる者たちよ!」
「貴方達が今犯した罪はいつしか貴方の子孫の口にはいります。貴方の子や孫にもウソで塗り固めたその食べ物を食べさせる事ができますか?」
「そう考えて食品や料理を提供して下さい」
「それが出来れば悪い亡霊は居なくなると私は思い込みます」「どうかお願いします」

つづく(11/52毎週日曜日20:00更新)

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