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うまくいかなかった記録 ②

今年の3月に、ヘッダー画像の〈男たちの絵〉という絵を描いてTwitterやInstagramにアップした。有名な川口駅オフ会の写真をファンアートとして描き起こしたもので、予想していた以上にインターネットでウケた。ウケてくれた人、ありがとうございます。3年以上前からちびちび描いていた絵で、ウケたことが嬉しかったです。調子に乗ってステッカーやキーホルダーも作りました。

キーホルダー

①すでにネタとして存在している画像を
②Photoshopでペンタブで(デジタルで)描く
というのは、ある意味で見てもらいやすいし制作も楽だ。そういう路線もひとつのスタイルとしておそらく成立はするだろうけど、自分はとくにことさらネタ画像やミームが好きなわけじゃなく(好きだけど)あの写真が好きだったから描いたのだし、あとやっぱり今後はアナログをメインで描いていきたい。

ということで、紙に描いたシリーズ絵をZINEとしてまとめることを目標に新しいものを制作するぞ!と思って描き始めた絵が、本当に難航した。つか出来ませんでした。やっと、うまくいかなかった話だ。

前回の記事の冒頭にあげた、マザーグースの一篇を七枚の絵にしようと思った。

美しいのは 月曜日の子ども
品のいいのは 火曜日の子ども
べそをかくのは 水曜日の子ども
旅に出るのは 木曜日の子ども
惚れっぽいのは 金曜日の子ども
苦労するのは 土曜日の子ども
可愛く 明るく 気立ての良いのは
お休みの日に 生まれた子ども

やりたいこととしては、
①スタイル(タッチ)を統一した複数枚の絵を
②写真を見てそのまま描くのではなく、構図を練って
③アナログで完成させる
ということだったのだけど、これがね〜無理だったね〜。

具体的には、上の条件を満たしたうえで自分の最終イメージに持っていけるだけの技術が(努力も)大幅に足りていなかった。月曜日・火曜日モチーフの二人の子どもを描いて、結局、最終的には撮影した原画をPhotoshopで調整してなんとか最低限見られる形にした。今後の方向性を探る意味で必要な作業だったんだけど、紙と絵の具のコントロールの出来なさに、ここで気持ちが折れてしまった。

月曜日の子ども/火曜日のこども

短期間で、いっぺんに色んなことをやろうとしすぎたとわかった。ので、自分の至らなさを認めて、もっと謙虚に地道に絵に向き合いたいと思った。思ったんですよ。

ここまで書いといてなんなんですけど、何でもない自分が延々絵の話(制作の裏話的な)をしているの恥ずかしいという感覚はある。普通さあ、絵で大成した人がさあ、「そんな時代もあったね」って振り返るような話じゃないですか。平たく言えば誰が読むんだよっていう。でも、恥ずかしいからこそ記録にしておきたいのです。自分への戒めとして。バカだから書いとかないとすぐ忘れるから。

あ〜もっとストイックでありたいな。せめて絵に関しては。すぐお酒に逃げちゃうもんな。子どもの頃は「酒に逃げる」ってことがうまくイメージ出来なかったけど、今は理解(わか)る。ちなみに自分は木曜日生まれの子どもです。旅をしすぎて(方向音痴なのに)よくわからないところまで来てしまった。そろそろどこかに定住したい。以上です。

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