「永遠の1/2 」監督 根岸吉太郎 原作 佐藤正午
棚さん…中学ん時からルックスが岸部シローに似てるって言われ続けてきたべや。挨拶は…ルックルックこんにちわ…
同級生の猫宮ば覚えてるか?人見たらば、誰々に似てるっちゅうのが口癖の。体育の先生はビートたけし、音楽の先生は石黒賢、同級生の田所好美さんは片平なぎさ、2組の鏑木清美はジェニファー・コネリー(フェノミナの頃)皆、確かに似てたべや。瞬時に言うからよ、猫宮は。才能だな。
その猫宮からよ、俺は時任三郎に似てるって言われたのさ。他の輩からは岸部シローなんだけどよ。猫宮からは時任三郎一択。岸部一徳はおろか岸部シローは皆無…ただ、猫宮にしか言われたことはないけどな。これ見よがしにリゲイン飲んでても…一切言われたことはないべや。
大学ん時、神田神保町のさぼうるで、授業サボーるして、古本屋で買った映画「カリフォルニア・ドールズ」のパンフば読んでたら、急に
「鷲津!鷲津だろっ!懐かしいなぁ!何してたんだよっ!」
って興奮気味に声掛けられてよ…いや人違いですって言う隙与えて貰えず…
「俺ちょっと今から約束あってさ!時間ないんだけど、また連絡してな!あっ栗木さ、できちゃった婚だってよ!またな!」
カランコロンカラン…慌ただしく出て行ったべや…鷲津くん…俺は鷲津くんに瓜二つなんだべか…猫宮に聞いてみたいべや…そんな時、ふと
「永遠の1/2」
ば思い出されるしょや。自分に似てるっちゅう奴に、心振り回されて意識しだして…何やっても半分な感覚…難しい映画だったな…まぁ、あれだ棚さん…俺は鷲津くんのニセモノでいいべや。したっけな!
サポートして頂いた際には、ボクの作った抱瓶「友ダチ瓶」ばプレゼントしたいです。あぁしたけど、邪魔になっかなぁ。棚さん、どう思う?