貧乏な僕が16歳でバイクを買ったわけ。
僕は友達に嫌われるのが怖かった。
ノリが悪いだとか、皆が持ってるものを持ってないだとか。
嫌われるわけもない理由で嫌われるのがとても怖かった。
それは16歳になったばかりの夏に起きた。
この出来事をきっかけに僕はバイクを16歳で購入したのである。
16歳になるまで自動車という選択肢は基本生まれない。16歳になると、普通自動二輪免許というバイクの免許が取れるようになる。
バイクの免許を取ろうと友達が言い出したのだ。
僕達はそれまでどこに行くにも自転車で駆け回ってた。目的地で遊ぶ時間よりもペダルを漕いでる時間の方が長い時もあった。
道中にある名前もついてないような小川で止まって写真を撮ったり水遊びをしたり、そんな他愛も無い日常を普通だと思い楽しんでいた。
目的地に着くまでの過程を楽しむ僕ら。
今日も向かう先は片道2時間20分。
その過程で今日はバイクに乗ろうという話が出た。
日常が日常じゃなくなるんじゃないか。
そんな寂しさで胸がいっぱいになった。
僕の家は決して裕福ではない。
バイト代で学費と兄弟が暮らせるようお金を家庭に入れないといけなかった。
つまりはバイクの免許、そしてバイクを手にする金額は僕にとって非常に痛手だった。
その事を家族に相談すると家族はこう言った。
「怖いくらいだったよ、小さい時から何も欲しいとか言わないから。やっと欲しいものが出来たんだね。絶対買いなさい。」
背中を押された僕は3ヶ月お金を貯めて免許とバイクを手にした。
そんなことで友情が崩れるはずもないのに。
クスッと笑えるあとがき
そういえばバイクって二人乗りできるので、1人取ればそれで良かったんですよね。
そして置いてかれるのが嫌だとか言いながら、免許試験で失敗して延泊なってんですよね。
そこ通してたらかっこよかったなー!!と。笑
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