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「私、えらい!!!?????」と聞いてくる長女の話 byとけいまわり

長女は掃除とか片付けが嫌いだ。

「今から10分間掃除するよ〜」というと、大抵びくとも動かないんだけど、たまに「分かった!」と立ち上がる時がある。

「分かった!ってすぐ言ったの、偉い!?」と聞いてくるので、ガバッと抱きしめて、頰を擦り寄せ、「えっ…偉い…すぐに分かったって…こんな素晴らしい事無い…」とさめざめ泣いて喜ぶ小芝居をする。長女も、「うっ、うっ…」って感涙する小芝居をする。

ほうきでゴミをはくと、「ほうきでゴミをはいて偉い!!???」と聞いてくるので、「凄い…ほうきを使えなんて言ってないのに…」と力強く抱きしめて、「すっかり大きくなって…」と涙ぐむ小芝居をする。「うう…お母さん…」と長女も小芝居をする。

たぶん、毎日5回は小芝居をして抱き合う。抱き合って、「すぐ靴下を洗濯機に放り込むなんて…!」と感動して手が震える小芝居をする。それを末っ子が見て、「末っ子ちゃんも!!!床を拭いた!!!」と駆け寄ってきて、次女はすました顔して本を読みながらチラッとこっちを見る。末っ子を抱き上げてクルクルと回り、次女の髪を恭しく撫でる。

長女が「今の偉い!?褒めてっ!!!!」ってしょっちゅう言ってくれるので、大変子どもを褒めやすい。褒められやすい環境なんてものはね、自分達で作って行くもんだぜ…?って長女が思ってるかどうか知らないけれど。

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