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ともだちは選んで

「彗星交差点」

穂村弘

よんだ。




ともだち、とは。
「ともだち、いる?」
ふつーにともだちはいるとおもう。ごはんを食べにいったり、愚痴をきいてもらったり、たまに旅行に行ったり。
「ともだちっていうのは、片腕をあげてもいいと思えるひと」と言った男性がいた。
え?おっも
ショージキにそうコメントした。そんなんいらんし!
そういう彼にはともだちがいないという。
そうやろな、ワタシも片腕なんかほしくないし、欲しいって思うひと、少ないやろし。だいたい自分自身やったら、ほしい???
「そういう気持ちで付き合うということだよ」
いやいやいや。そういうキモチがいらなくない?
自分の親兄弟でもいらんし、いややわ。
「親兄弟がいないから、わからない」
腕を上げる気持ちはわかるのに、親兄弟がいるキモチはわからないの???
エリートコースを歩んだ男性というのは、こうまで思い込みが激しいもんだろうか。

断捨離。

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