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ブッダマシーン屋を始めてよかったこと、悪かったこと

ずっとROM専(古い)で読んできたnoteを自分でも使ってみることにしました。

よく海外へ行くので、その時に考えたことや出会った発見を書いたりする場が欲しいなとずっと思っていたのですが、基本的にお店やさんとして成立させるために私の個性なんかは打ち消した方がよりバイアスなく多くの人へブッダマシーンをお届けできることに繋がるんじゃないかという考えの元、情報発信はツイッターとインスタグラムに留めてきました。

でも、この二年半、ブッダマシーンを世の中に広めたいというか、自分が好きなものを世の中にただひたすら発信したいというエゴのもと活動していたら、沢山支援してくださる人もできた反面、それを面白くないと思う人や、悪い方向に真似してくる人も出てきてしまった というのが現実でした。

それだけ色んな人の目に触れるようになったことは今となってはよかったなと思う一方で、本当に普通の一般人である私にとっては負担も大きかったのです。


私がブッダマシーンと出会ったのは2005年のことでした。FM3という北京の現代音楽ユニットがbuddha machine をローンチしたのをきっかけにその元ネタが中国の念佛機だと知り、アジアへ旅行するたびに収集し始めました。

その頃は個人でやっている五本の指で数えられる数程度のアジア雑貨屋さんがたまに念佛機をついでに買い付けて流通させているぐらいで、日本ではブッダマシーンを簡単に買える状況はありませんでした。そんな中、自分が仕事を辞めて時間が沢山できたこともあり、せっかく旅に出るならブッダマシーンを欲望のままに買いまくって一部の好事家たちにシェアできればいいな、という些細なロマンのもと始めたのが今のハオハオハオでした。

それがラッキーなことに始めてすぐ一気に広まり、それまで念佛機の存在を知らない人へもリーチして現在の状態になりました。これは本当にSNSが発達した今だからこそ成し得た現象だな有り難いなと思う反面、その急速な広がりを可視化できてしまっている以上、心良く思っていない人がいるのも事実でした。イベントに立つと、多分悪気はないと思うのですが、「今金儲けしたければブッダマシーンが一番いいって友達が言ってた」と言われてしまって家に帰ってから落ち込んでしまったり、自分のサイトで使っている商品説明文を丸々コピーして販売する人が現れたりして、楽しくて始めたものがどんどん自分を傷つけているという状態に陥ってしまいました。

ただ、この活動によってたくさんの面白い人たちと出会えたことも事実でブッダマシーン屋をやってみなかったら今の自分は居ないなとも思います。夏に自分だけのポップアップをやってたくさんのお客さんに来ていただいたのですが、みなさんのブッダマシーンへの想いとか出会いの話を聞くだけでわくわくして楽しかったです。

私がなんでブッダマシーンを好きなのかとかはまた別の機会に語りたいと思うのですが、今何故にブッダマシーン好事家活動を続けていくかと言えば、それはやっぱりブッダマシーンが面白くて最高だし、ブッダマシーンを通して知り合った皆様のことも大好きだからなんだと思います。

明日も7時起きで普通に会社に行かなきゃいけない(普段は念仏と全く関係ない会社で働くリーマンです)というのに日曜の夜中に考えが頭を巡ってしまい、わざわざnoteのアカウントまで作って深夜にこんな投稿をしているわけですが、私が言いたかったのは自分のロマンを貫いて活動をしてみたらこんなことがあったよ、ということです。

「簡単にブッダマシーンが買えるという理想の世の中が実現できた」

「でもぶっちゃけブッダマシーンで傷つくことが沢山あったのも事実」

「とは言えブッダマシーンを通して沢山の人と知り合えて仲間ができたということはよかった」

ということを、インターネットを通して誰かに聞いて欲しかったんだと思います。初っ端から暗い投稿で申し訳ないのですが、普通に書いたら満足して眠くなってきて集中力が切れてきたというのも本音です。

今後はできれば、旅のこととか音楽のこととか、自分の好きなことや思ったことを書いていければなと思っています。

これからもブッダマシーン販売を続けるか、と聞かれたらちょっとわからない部分も大きいのですが、何らかの形で皆様と関わり続けられたらいいなと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

光ってるものや音の出るもの、土着の文化や宗教に興味があります。