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スタートアップに覚悟の炎を

スタートアップが始まるときはいつだろう?

- アイデアを思いついたとき?
- 登記をしたとき?
- 資金調達をしたとき?
どれもピンとこない。人はぬるっとスタートアップを始めるのかもしれない。

僕は、一人の人間がスタートアップを始める覚悟を決めた時なのではないかと思う。
ありきたりで当たり前だが、どれほどの人がその覚悟を持ち、会社を始めることだろう。

僕は先月にβ版を出した。
検証をして、最初の顧客をみつけて、売り上げをあげ、いつか資金調達をしてグロースをする。数年後には売却できていたらいいな。
そんな未来を描いていた。

それはスタートアップなのだろうか。

違う。それはスモールビジネスだ

折れない心、重い意思決定、人と金を背負う気概、僕にはスタートアップの覚悟が無かったのだ。

これまでの生活とプロダクト開発

僕はOverToneの他に、音楽やフェンシングスクール事業、ベンチャー企業のマーケティングをして生活をしている。
OverToneを前に進める為や生活の為に収益軸を増やすことは、精神的にも事業サイクル的にも負担が少なく、苦なく起業を前に進められていた。

このまま他の仕事で収益をあげつつ、PMFまでOverToneを進めていければと思っていた。

ここまでで他の起業家にはあり、僕にはないものが2点あった。

人間的魅力と創る未来へのワクワク感である。

気付き

上記の2つは要素は、起業家には最も重要なものだとVCの方から指摘され気付いた。

たしかに普通な人には人はついてこない。
ワクワクしないプロダクトに投資は集まらない。

粛々とプロダクトを作り、仮説を検証していけばいいのは、実務の話だったのだ。
そして僕は代表で、人と金を巻き込んでワクワクする未来を創り出さなければならかったのだ。

いや、創り出したいはずだったのだ。

自分と向き合う

人は目の前の実務で程々に忙しくなれる。
程々の忙しさは、自分と向き合う時間を、未来を見る時間を忘れさせる。
そこそこの達成感とそこそこのお金を持ち、小さな使命感だけがあとに残る。

俺がはじめに描いた自己実現は、世界観はそんなちっぽけなものだったのだろうか

個人の魅力もプロダクトの未来も、代表の心の中にしか存在しない。
根源的欲求は何か、内省から始めることにした。
具体的には以下の事を試してみた。

・毎日1時間、一人の静かな空間を確保する。
・指の先から髪の毛の先まで神経を張り巡らせる。
・全身に神経を張り巡らせたあと、心の状態を感じる。
・今の精神状態を問う。前向きか、不安があるのか、高揚してるか、怒りか、隅々まで自分に聞く。
・今何にワクワクするかをフォーカスして考える。
・過去何にワクワクしたか思いだす。
・過去に自分に起きた大きな、もしくは長期的な出来事を考える。
・お金が潤沢だったらしたいことを考える。
・時間が50年前もしくは50年後だったらしたいことを考える。

自分の気持ちやスタンスが明確になったところで思考は事業へ移る。

事業と向き合う

心のスタンスが定まりエネルギーが湧いてきたところで、事業を具体的に考え出した。
自分は事業を通してどんな世界を描きたいのかを具体化していく作業。

・内省を経て実現したい未来を具体化する。
・実現したい未来のもう一歩先を考える。
・実現する為のマイルストーンを組む。
・実現のために必要なヒト・モノ・カネのリソースを考える。(だいたいヒトとカネが必要。)
・人の生活や人生を背負うイメージをしてみる。
・人の金を背負うイメージをしてみる。
・どんな人と働きたいかを考える。
・どんな社風を創り出したいかを考える。

起きた変化

気付いた事が1つある。

覚悟とはビシッと固まるものではなく、ジワジワと高まるものなのではないか。

僕の覚悟量は先月比1000%くらいであり、それはまず視座に現れた。見える世界は広がり、そのワクワクは人に伝わる。

次は言葉に現れた。人も金も背負う気概は言葉の端に表れ、人を巻き込む。

最後に行動。目の前の実務をこなすものとは違うタスクが発生した。未来への投資だ。

覚悟の進化

かく-ご 【覚悟】
⑤あきらめること。観念すること。

広辞苑抜粋

覚悟には次の段階があると思う。
何かをあきらめることだ。
あきらめるとは、手放すより重く悲しく、身体を加速させる。

手持ちのなにかをあきらめることで覚悟は飛躍的に高まり、より硬い信念となる。
僕が次に目指すのは、あきらめることによる覚悟の進化だ。
遊びや友人付き合い、プライド、音楽かもしれない。

これから

叶う未来にあぐらをかいて何者にもなれないくらいなら、叶わない夢を描いて退屈しないで死にたい。

自分の心とプロダクトと向き合い高めた覚悟は、夢を支える芯になりえるはず。

そしていつか、なにかをあきらめる選択をした時、僕は初めて起業家になれるのだと思う。

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