春の海を味わう。ほっきめし。
はぴみんのずんだ党フードサミット ほっき飯 先取りトーク①
宮城県南東部の亘理町と山元町は、美味しいほっき貝の産地です。
この「貝の王様」をふんだんに使ったほっきめしは、宮城の早春に華やぎをもたらす郷土料理として人気があり、仙台市内の飲食店やスーパーのお惣菜コーナーでも、この季節を代表するメニューの1つになっています。
亘理町の名店「鳥の海 浜寿し」。
亘理町のホームページには、ほっきめしの特集記事が掲載されています。
この記事の「貝が子どもを持つ2月下旬が最も美味しい」というのを読んだ私は、「まさしく、今ではないか!」と居ても立ってもいられなくなり、「鳥の海 浜寿し」さんに駆けつけました。
木肌が美しいお洒落な店内にはジャズが流れていて、ゆったりと落ち着ける雰囲気です。若いカップルやシニアのグループの方々などが、平日のランチタイムを楽しんでいました。
こちらのお店は、東日本大震災の前は亘理町の荒浜にあったそうですが、2012年に同じ亘理町の逢隈に移転して現在の店舗になったということです。
(せんだいタウン情報machico「旨味と食感を楽しむ旬の味!亘理町 浜寿し『ほっきめし』」より)
ご覧ください! ほっきめしのメニューだけでもこんなにあります。
どれにしようか迷ったのですが、ほっきめしをフルサイズで堪能してみたいと思い、1番上にある「ほっきめし(小鉢、香物、汁)」を注文しました。
まず、ほっきめしのご飯を一口頬張りました。
優しいぬくもりのある美味しさが、まだ寒気が残る外からやってきた身体に沁みるようです。このご飯だけでも、どんどん食べられそう。
続いて主役のほっき貝に箸を伸ばすと、想像していたよりも柔らかくて簡単に噛み切れます。押し付けがましさがない、品の良いお味ですが、噛むほどに旨味が増して、さらにご飯が進みます。
お汁もほっき貝仕立てで、「本場に来たなあ」と実感。
香物と菜の花の辛子和えは洗練されたお味で、アクセントのある箸休めですね。
ほっき貝の天ぷらやお刺身にも心惹かれましたが、フルサイズのほっきめしをいただいてお腹がいっぱいになってしまったので、次回以降のお楽しみとしておきました。
茹でると桜色になる亘理の茶ホッキ。
家庭で作ろう郷土料理!!亘理の早春は「ほっきめし」
(広報わたり3月号・折込)https://www.town.watari.miyagi.jp/common/img/content/content_20240222_115550.pdf
北海道で育った私は、子供の頃食べていた茹でると赤紫色になる黒ホッキのイメージが強かったので、亘理のほっきめしのほっき貝は、「きれいな桜色が、春らしくて素敵!」と思いました。
ただ、北海道立総合研究機構水産研究本部によると、黒ホッキと茶ホッキは色が違うだけで、中身の成分はほとんど同じなのだそうです。
プランクトンが豊富な亘理の海。
30年以上ほっき漁に携わっている白井邦夫さんの言葉です。
左側の緑色の部分が亘理町です。
町の北部を流れて太平洋に注ぐ阿武隈川は、東北地方で2番目に長い川で、その河口の南側にある内湾状の鳥の海は、潮の干満に合わせて太平洋の海水が出入りする汽水湖です。
阿武隈川河口から鳥の海の方面を望んだ朝焼けの風景です。
亘理のほっき貝は、このような美しい自然の中で育まれているんですね。
下の動画では、鳥の海と亘理町荒浜の空撮をじっくり見ることが出来ます。
ぜひ現地にいらして、この素晴らしさを体感してください \(^o^)/
JR亘理駅に隣接するお城「悠里館」。
JR亘理駅の隣には、お城の形をした複合文化施設があります。
1階が郷土資料館、2階が図書館で、5階に太平洋や蔵王を見晴らせる展望ホールがある「悠里館(ゆうりかん)」です。
1階の亘理町立郷土資料館の常設展示プロローグコーナーで、「わたしたちのまち亘理」という動画を視聴できます。これはおススメです!
縄文時代から東日本大震災後の復興まで、わかりやすい説明と印象的な映像で亘理町の歴史を学ぶことができます。
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