Day435 エステル記 9章

第十二の月、すなわちアダルの月の十三日、この日に王の命令と法令が実施された。ユダヤ人の敵がユダヤ人を征服しようと望んでいたまさにその日に、逆に、ユダヤ人のほうが自分たちを憎む者たちを征服することとなった。
新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』 エステル記  9章1節
第十二の月、すなわちアダルの月の十三日に、この王の命令と定めが実行されることとなった。それは敵がユダヤ人を征伐しようとしていた日であったが、事態は逆転し、ユダヤ人がその仇敵を征伐する日となった。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エステル記  9章1節


エステル記  9章では

ユダヤ人の復讐
第12の月、すなわちアダルの月の13日、
この日に王の命令と法令が実施された

ユダヤ人の敵がユダヤ人を
征服しようと望んでいたまさにその日に、
逆に、ユダヤ人のほうが自分たちを
憎む者たちを征服することとなった

ユダヤ人たちは、自分たちに
害を加えようとする者たちを手にかけようと、
クセルクセス王のすべての州にある
自分たちの町々で集まったが、
だれもユダヤ人に抵抗する者はいなかった
彼らへの恐れが、すべての民族に下ったからである

諸州の首長、太守、総督、王の役人もみな
ユダヤ人たちを支援した
モルデカイへの恐れが彼らに下ったからである

実際、モルデカイは王宮で勢力があり、
その名声はすべての州に広がっていた
実に、この人物モルデカイは、
ますます勢力を伸ばしたのであった

ユダヤ人たちは彼らの敵をみな剣で打ち殺し、
虐殺して滅ぼし、
自分たちを憎む者を思いのままに処分した

ユダヤ人はスサの城でも500人を殺して滅ぼし、
また、パルシャンダタ、ダルフォン、アスパタ、
ポラタ、アダルヤ、アリダタ、
パルマシュタ、アリサイ、アリダイ、ワイザタを、
すなわち、ハメダタの子で
ユダヤ人を迫害する者ハマンの子、
10人を虐殺した
しかし、略奪品には手を出さなかった

その日、
スサの城で殺された者の数が王に報告されると、
王は王妃エステルに言った
・ユダヤ人はスサの城で、
 五百人とハマンの息子十人を殺して滅ぼした
・王のほかの諸州では、彼らはどうしたであろう
・ところで、あなたは何を願っているのか
・それを授けてやろう
・あなたのさらなる望みは何か
・それをかなえてやろう

エステルは答えた
・もしも王様がよろしければ、
 明日も、スサにいるユダヤ人に、
 今日の法令どおりにすることをお許しください
・そして、ハマンの息子十人を柱にかけてください

そこで王は、そのように実施するように命じた
法令がスサで布告され、
ハマンの息子10人は柱にかけられた

スサにいるユダヤ人は
アダルの月の14日にも集まって、
スサで300人を殺した
しかし、略奪品には手を出さなかった

王の諸州にいる残りのユダヤ人たちも団結して、
自分たちのいのちを守り、敵からの安息を得た

すなわち、
自分たちを憎む者7万5000人を殺した
しかし、略奪品には手を出さなかった

これはアダルの月の13日のことであり、
その14日に彼らは休んで、
その日を祝宴と喜びの日とした

しかし、スサにいるユダヤ人たちは、
その月の13日にも14日にも集まり、
15日には休んで、その日を祝宴と喜びの日とした

それで、城壁のない村に住む田舎のユダヤ人は、
アダルの月の14日を喜びと祝宴の祝日とし、
互いにごちそうを贈り交わす日としている

プリムは運命の祭り
モルデカイはこれらのことを書いて、
クセルクセス王のすべての州の、
近い所や遠い所にいる、
すべてのユダヤ人に書簡を送った

それは、
ユダヤ人が毎年アダルの月の14日と15日を、
自分たちの敵からの安息を得た日、
悲しみが喜びに、
喪が祝いの日に変わった月として、
祝宴と喜びの日、互いにごちそうを贈り交わし、
貧しい人々に贈り物をする日とさだめるためであった

ユダヤ人は、すでに守り始めていたことであるが、
モルデカイが彼らに書き送ったことを受け入れた

実に、アガグ人ハメダタの子で、
ユダヤ人すべてを迫害する者ハマンは、
ユダヤ人を滅ぼそうと企んで、
プル、すなわちくじによって決め、
彼らをかき乱して滅ぼそうとしたが、
そのことが王の耳に入ったときに、王は書簡で命じ、
ハマンがユダヤ人に対して企んだ悪い計略を
ハマンの頭上に返し、
彼とその子らを柱にかけたのであった

こういうわけで、ユダヤ人はプルの名にちなんで、
これらの日をプリムと呼んだ

こうして、この書簡のすべてのことばにより、
また、このことについて彼らが見たこと、
また彼らに起こったことにより、
ユダヤ人は、自分たちとその子孫、
および自分たちにつく者たちが、
その文書のとおりに毎年定まった時期に
この両日を守り行い、
これを廃止してはならないと定めた

また、この両日は代々にわたり、
すべての家族、諸州、町々において記念され、
祝われなければならないとし、
これらのプリムの日が
ユダヤ人の間で廃止されることがなく、
この記憶が自分たちの子孫の中で
途絶えてしまわないようにした

アビハイルの娘である王妃エステルと、
ユダヤ人モルデカイは、
プリムについてのこの第2の書簡を
全権をもって書き記し、確かなものとした

この書簡は、平和と誠実のことばをもって、
クセルクセスの王国の127州にいる
すべてのユダヤ人に送られ、
ユダヤ人モルデカイと王妃エステルが
ユダヤ人に命じたとおり、
また、ユダヤ人が自分たちとその子孫のために、
断食と哀悼に関して定めたとおり、
このプリムの両日を定まった時期に守るようにした

エステルの命令は
このプリムに関する事柄を義務づけ、
書物に記された

※文中の表記は『聖書 新改訳2017』を使用しています

第2の法令によって、ユダヤ人たちに敵と戦う
権利が与えられ、自己防衛の戦いに勝利できたので
この勝利を記念するのがプリムの祭りとなりました

#聖書 #エステル記