Day776 エレミヤ書 31章

 「そのとき ――主のことば――
  わたしはイスラエルのすべての部族の神となり、
  彼らはわたしの民となる。」

新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』 エレミヤ書 31章1節

そのときには、と主は言われる。わたしはイスラエルのすべての部族の神となり、彼らはわたしの民となる。

日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エレミヤ書 31章1節


エレミヤ書 31章では

新しい契約
 「そのとき ――主のことば――
  わたしはイスラエルのすべての部族の神となり、
  彼らはわたしの民となる」
主はこう言われる
 「剣を免れて生き残った民は
  荒野で恵みを見出す
  イスラエルよ、出て行って休みを得よ」
主は遠くから私に現れた
 「永遠の愛をもって、
  わたしはあなたを愛した
  それゆえ、わたしはあなたに
  真実の愛を尽くし続けた
  おとめイスラエルよ
  再びわたしはあなたを建て直し、
  あなたは建て直される
  再びあなたはタンバリンで身を飾り、
  喜び踊る者たちの輪に入る
  再びあなたはサマリアの山々に
  ぶどう畑を作り、
  植える者たちは植え、
  その初物を味わう
  エフライムの山で、見張る者たちが
   『さあ、シオンに、
    私たちの神、主のもとに行こう』と
  呼びかける日が来るからだ」

まことに、主はこう言われる
 「ヤコブのために喜び歌え
  国々のかしらに向かって叫べ
  告げ知らせよ、賛美して言え
   『主よ、あなたの民を救ってください
    イスラエルの残りの者を』
  見よ
  わたしは彼らを北の国から連れ出し、
  地の果てから彼らを集める
  その中には、目の見えない者も足の萎えた者も、
  身ごもった女も臨月を迎えた女も、ともにいる
  彼らは大集団をなして、ここに帰る
  彼らは泣きながらやって来る
  わたしは彼らを、慰めながら連れ戻る
  わたしは彼らを、水の流れのほとりに、
  つまずくことのない平らな道に導く
  まことに、わたしはイスラエルには父であり、
  エフライムはわたしの長子である」

諸国の民よ、主のことばを聞け
遠くの島々に告げ知らせよ
 「イスラエルを散らした方がこれを集め、
  牧者が群れを飼うように、これを守られる」と
主はヤコブを贖い、
ヤコブより強い者の手から、
これを買い戻されたからだ
彼らは来て、シオンの丘で喜び歌い、
主が与える良きものに、
穀物、新しいぶどう酒、オリーブ油、
羊の子、牛の子に喜び輝く
彼らのたましいは潤った園のようになり、
もう再び、しぼむことはない
そのとき、若い女は踊って楽しみ、
若い男も年寄りも、ともに楽しむ
 「わたしは彼らの悲しみを喜びに変え、
  彼らの憂いを慰め、楽しませる
  祭司のたましいを髄で潤す
  わたしの民は、わたしの恵みに満ち足りる
  ――主のことば」

主はこう言われる
 「ラマで声が聞こえる
  嘆きとむせび泣きが
  ラケルが泣いている。その子らのゆえに
  慰めを拒んでいる。その子らのゆえに
  子らがもういないからだ」
主はこう言われる
 「あなたの泣く声、
  あなたの目の涙を止めよ
  あなたの労苦には報いがあるからだ
  ――主のことば――
  彼らは敵の地から帰って来る
  あなたの将来には望みがある
  ――主のことば――
  あなたの子らは自分の土地に帰って来る
  わたしは、エフライムが悲しみ嘆くのを
  確かに聞いた
   『あなたが私を懲らしめて、
    私は、くびきに慣れない子牛のように
    懲らしめを受けました
    私を帰らせてください
    そうすれば、帰ります
    主よ、あなたは私の神だからです
    私は立ち去った後で悔い、
    悟った後で、ももを打ちました
    恥を見て、辱めさえ受けました
    若いころの恥辱を
    私は負っているのです』と
  エフライムは、わたしの大切な子、
  喜びの子なのか
  わたしは彼を責めるたびに、
  ますます彼のことを思い起こすようになる
  それゆえ、わたしのはらわたは
  彼のためにわななき、
  わたしは彼をあわれまずにはいられない
  ――主のことば――
  あなたは自分のために標識を立てて
  道しるべを置き、
  あなたが歩んだ道の大路に心を留めよ
  おとめイスラエルよ、帰れ
  これらの、あなたの町に帰れ
  背信の娘よ、いつまで迷い歩くのか
  主はこの地に、一つの新しいことを創造される
  女の優しさが一人の勇士を包む」

イスラエルの神、万軍の主はこう言われる
 「わたしが彼らを元どおりにするとき、
  彼らは再び次のことばを、
  ユダの地とその町々で語る
   『義の住まい、聖なる山よ、
    主があなたを祝福されるように』
  ユダとそのすべての町の者はそこに住み、
  農夫たちも、
  群れを連れて回る者たちも一緒に住む
  わたしが疲れたたましいを潤し、
  すべてのしぼんだたましいを
  満ち足らせるからだ」
ここで、私は目覚めて、見回した
私の眠りは心地よかった
 「見よ、その時代が来る
  ――主のことば――
  そのとき、
  わたしはイスラエルの家とユダの家に、
  人の種と家畜の種を蒔く
  かつてわたしが、
  引き抜き、打ち倒し、打ち壊し、
  滅ぼし、わざわいを下そうと
  彼らを見張っていたように、
  今度は、彼らを建て直し、
  また植えるために見張る
  ――主のことば――
  その日には、彼らはもはや、
   『父が酸いぶどうを食べると、
    子どもの歯が浮く』
  とは言わない
  人はそれぞれ自分の咎のゆえに死ぬ
  だれでも、
  酸いぶどうを食べる者は歯が浮くのだ

  見よ、その時代が来る
  ――主のことば――
  そのとき、わたしはイスラエルの家
  およびユダの家と、新しい契約を結ぶ
  その契約は、わたしが彼らの先祖の手を取って、
  エジプトの地から導き出した日に、
  彼らと結んだ契約のようではない
  わたしは彼らの主であったのに、
  彼らはわたしの契約を破った
  ――主のことば――
  これらの日の後に、
  わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこうである
  ――主のことば――
  わたしは、わたしの律法を彼らのただ中に置き、
  彼らの心にこれを書き記す
  わたしは彼らの神となり、
  彼らはわたしの民となる
  彼らはもはや、それぞれ隣人に、
  あるいはそれぞれ兄弟に、
   『主を知れ』
  と言って教えることはない
  彼らがみな、身分の低い者から高い者まで、
  わたしを知るようになるからだ
  ――主のことば――
  わたしが彼らの不義を赦し、
  もはや彼らの罪を思い起こさないからだ」

主はこう言われる
太陽を与えて昼間の光とし、
月と星を定めて夜の光とし、
海をかき立てて波を騒がせる方、
その名が万軍の主である方が
 「もしも、これらの掟がわたしの前から
  去ることがあるなら
  ――主のことば――
  イスラエルの子孫は絶えて、
  わたしの前にいつまでも
  一つの民であることはできない」

主はこう言われる
 「もしも、上の天が測られ、
  下の地の基が探り出されることがあるなら、
  わたしも、イスラエルのすべての子孫を、
  彼らの行ったすべてのことのゆえに退ける
  ――主のことば」

 「見よ、その時代が来る
  ――主のことば――
  そのとき、この都は
  ハナンエルのやぐらから隅の門まで、
  主のために建て直される
  測り縄は、さらにそれからガレブの丘に伸び、
  ゴアの方に向かう
  死体と灰の谷の全体と、
  東の方では
  キデロンの谷と馬の門の隅までの畑は、
  みな主の聖なるものとされ、もはやとこしえに、
  根こそぎにされず、壊されることはない」

※文中の表記は『聖書 新改訳2017』を使用しています

イスラエルの民は患難を通して悔い改めへと導かれ
神は、民と新しい契約を結ぶと約束されました

#聖書 #エレミヤ書