Day781 エレミヤ書 36章

ユダの王、ヨシヤの子エホヤキムの第4年に、
主からエレミヤに次のようなことばがあった。
「あなたは巻物を取り、わたしがあなたに語った日、
 すなわちヨシヤの時代から今日まで、
 わたしがイスラエルとユダとすべての国々について、
 あなたに語ったことばをみな、それに書き記せ。

新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』 エレミヤ書 36章1-2節

ユダの王、ヨシヤの子ヨヤキムの第四年に、次の言葉が主からエレミヤに臨んだ。
「巻物を取り、わたしがヨシヤの時代から今日に至るまで、イスラエルとユダ、および諸国について、あなたに語ってきた言葉を残らず書き記しなさい。

日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エレミヤ書 36章1-2節


エレミヤ書 36章では

預言の巻物
ユダの王、ヨシヤの子エホヤキムの第4年に、
主からエレミヤに次のようなことばがあった
「あなたは巻物を取り、
 わたしがあなたに語った日、
 すなわちヨシヤの時代から今日まで、
 わたしがイスラエルと
 ユダとすべての国々について、
 あなたに語ったことばをみな、それに書き記せ
 ユダの家は、わたしが彼らに下そうと思っている
 すべてのわざわいを聞いて、
 それぞれ悪の道から立ち返るかもしれない
 そうすれば、わたしも、
 彼らの咎と罪を赦すことができる」
それでエレミヤは、ネリヤの子バルクを呼んだ
バルクはエレミヤの口述にしたがって、
彼に語られた主のことばを、
ことごとく巻物に書き記した
エレミヤはバルクに命じた
「私は閉じ込められていて、主の宮に行けない
 だから、あなたが行って、
 あなたが私の口述によって
 巻物に書き記した主のことばを、
 断食の日に主の宮で民の耳に読み聞かせよ
 また、町々から来るユダ全体の耳にも
 それを読み聞かせよ
 そうすれば、主の前で彼らの嘆願が受け入れられ、
 それぞれ悪の道から立ち返るかもしれない
 主がこの民に語られた怒りと憤りは大きいからだ」
そこでネリヤの子バルクは、
すべて預言者エレミヤが命じたとおりに、
主の宮で主のことばの書物を読んだ

ユダの王、ヨシヤの子エホヤキムの第5年、
第9の月、エルサレムのすべての民と、
ユダの町々からエルサレムに来ているすべての民に、
主の前での断食が布告された
そのときバルクは、
主の宮で民全体に聞こえるように、
その書物からエレミヤのことばを読んだ
そこは、主の宮の、
新しい門の入り口付近の上庭にあった、
書記シャファンの子ゲマルヤの部屋であった
シャファンの子ゲマルヤの子ミカヤは、
その書物にあるすべての主のことばを聞き、
王宮にある書記の部屋に下ったが、
見よ、そこには、すべての首長たちが座っていた
すなわち書記エリシャマ、シェマヤの子デラヤ、
アクボルの子エルナタン、シャファンの子ゲマルヤ、
ハナンヤの子ゼデキヤ、
およびすべての首長たちである
ミカヤは、バルクがあの書物を
民に読んで聞かせたときに聞いた、
すべてのことばを彼らに告げた

すべての首長たちは、クシの子シェレムヤの子
ネタンヤの子ユディをバルクのもとに遣わして言った
「あなたが民に読んで聞かせたあの巻物、
 あれを手に持って来なさい」
そこで、ネリヤの子バルクは、
巻物を手に持って彼らのところに入って来た
彼らはバルクに言った
「さあ、座って、
 私たちにそれを読んで聞かせてくれ」
そこで、バルクは彼らに読んで聞かせた
そのすべてのことばを聞いたとき、
彼らはみな互いに恐れおののき、バルクに言った
「私たちは、これらのことばをすべて、
 必ず王に告げなければならない」
彼らはバルクに尋ねて言った
「さあ、あなたがこれらのことばをすべて、
 どのようにして書き留めたのか、
 私たちに教えてくれ
 エレミヤが口述したことばを」
バルクは彼らに言った
「エレミヤがこれらのことばをすべて私に口述し、
 私は墨でこの書物に記しました」
すると首長たちはバルクに言った
「行って、あなたもエレミヤも身を隠しなさい
 あなたがたがどこにいるか、
 だれにも知られないようにしなさい」
彼らは巻物を書記エリシャマの部屋に置き、
王宮の庭にいる王のところに行って、
このすべてのことを報告した

王はユディに、その巻物を取りに行かせたので、
彼はそれを書記エリシャマの部屋から取って来た
ユディはそれを、王と王の傍らに立つすべての
首長たちに読んで聞かせた
第9の月であったので、
王は冬の家の座に着いていた
彼の前には暖炉の火が燃えていた
ユディが3、4段を読むごとに、
王は書記の小刀でそれを裂いては
暖炉の火に投げ入れ、
ついに、巻物をすべて暖炉の火で焼き尽くした
これらすべてのことばを聞いた王も、
彼のすべての家来たちも、
だれ1人恐れおののくことはなく、
衣を引き裂くこともしなかった
エルナタンとデラヤとゲマルヤが、
巻物を焼かないようにと王に懇願しても、
王は聞き入れなかった
王は、王子エラフメエルと、
アズリエルの子セラヤと、
アブデエルの子シェレムヤに、
書記バルクと預言者エレミヤを捕らえるように命じた
しかし、主は二人を隠された

王が、あの巻物、バルクが
エレミヤの口述で書き記したことばを焼いた後、
エレミヤに次のような主のことばがあった
「あなたは再びもう一つの巻物を取り、
 ユダの王エホヤキムが焼いた最初の巻物にあった
 最初のことばを、残らずそれに書き記せ
 ユダの王エホヤキムについてはこう言え

 主はこう言われる
 あなたはこの巻物を焼いて言った
  『あなたはなぜ、
   バビロンの王は必ず来てこの地を滅ぼし、
   ここから人も家畜も絶えさせる、
   と書いたのか』と
 それゆえ、主はユダの王エホヤキムについて
 こう言われる
 エホヤキムには、
 ダビデの王座に就く者がいなくなり、
 彼の屍は捨てられて、
 昼は暑さに、夜は寒さにさらされる
 わたしは、彼とその子孫、その家来たちを、
 彼らの咎のゆえに罰し、
 彼らとエルサレムの住民とユダの人々に対して、
 わたしが告げたが彼らが聞かなかった、
 あのすべてのわざわいをもたらす」

エレミヤは、もう1つの巻物を取り、
それをネリヤの子、書記バルクに与えた
彼はエレミヤの口述により、
ユダの王エホヤキムが火で焼いたあの書物のことばを
残らず書き記した
さらに同じような多くのことばもそれに書き加えた

※文中の表記は『聖書 新改訳2017』を使用しています

神はエレミヤが完成させた預言の内容を口述筆記した
巻物を焼いたエホヤキム王に裁きを宣告しました
その後、エレミヤは、第2の巻物を完成させました

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