Day757 エレミヤ書 12章

 「主よ。私があなたと論じても、
  あなたのほうが正しいのです。
  それでも、私はさばきについて
  あなたにお聞きしたいのです。
  なぜ、悪者の道が栄え、
  裏切りを働く者が
  みな安らかなのですか。

新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』 エレミヤ書 12章1節

正しいのは、主よ、あなたです。 それでも、わたしはあなたと争い 裁きについて論じたい。 なぜ、神に逆らう者の道は栄え 欺く者は皆、安穏に過ごしているのですか。

日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エレミヤ書 12章1節


エレミヤ書 12章では

エレミヤの訴え
 「主よ 私があなたと論じても、
  あなたのほうが正しいのです
  それでも、私はさばきについて
  あなたにお聞きしたいのです
  なぜ、悪者の道が栄え、
  裏切りを働く者が
  みな安らかなのですか
  あなたが彼らを植え、
  彼らは根を張り、伸びて実を結びました
  あなたは、彼らの口には近いのですが、
  彼らの心の奥からは遠く離れておられます
  主よ あなたは私を知り、
  私を見て、
  あなたに対する私の心を試されます
  どうか彼らを、屠られる羊のように
  引きずり出し、
  殺戮の日のために取り分けてください

  いつまで、この地は喪に服し、
  すべての畑の青草は枯れているのでしょうか
  そこに住む者たちの悪のために、
  家畜も鳥も取り去られています
  人々は『神はわれわれの最期を見ない』
  と言っています」

 「あなたは徒歩の者と競走して疲れるのに、
  どうして馬と走り競うことができるだろうか
  平穏な地で安心して過ごしているのに、
  どうしてヨルダンの密林で過ごせるだろうか
  あなたの兄弟や、父の家の者さえ、
  彼らさえ、あなたを裏切り、
  彼らでさえ、
  あなたのうしろから大声で叫ぶ
  だから彼らがあなたに親切そうに語りかけても、
  彼らを信じてはならない

主の嗣業
  わたしは、わたしの家を捨て、
  わたしのゆずりの地を見放し、
  わたしが心から愛するものを、
  敵の手中に渡した
  わたしのゆずりの民は、
  わたしにとって、林の中の獅子のようだ
  それはわたしに向かって、うなり声をあげる
  それゆえ、わたしはこの地を憎む
  わたしのゆずりの民は、
  わたしにとって、一羽の斑の猛禽なのか
  それを猛禽どもが取り巻いているではないか
  さあ、すべての野の獣を集めよ
  それらを連れて来て、食べさせよ
  多くの牧者が、わがぶどう畑を荒らし、
  わたしの地所を踏みつけて、
  わたしの慕う地所を
  恐怖の荒野にした
  それは恐怖と化し、
  荒れ果てて、
  わたしに向かって嘆き悲しんでいる
  全地は荒らされて、
  まことに、だれも心に留める者はいない
  荒野にあるすべての裸の丘の上に、
  荒らす者が来た
  主の剣が、地の果てから地の果てに至るまで
  食い尽くすので、
  すべての肉なる者には平安がない
  小麦を蒔いても、茨を刈り取り、
  労苦しても無駄になる
  あなたがたは、自分たちの収穫で恥を見る
  主の燃える怒りによって」

主はこう言われる。
「わたしの民イスラエルに
 受け継がせたゆずりの地に侵入する、
 悪い隣国の民について
 見よ
 わたしはその土地から彼らを引き抜き、
 彼らの間からユダの家も引き抜く
 しかし、彼らを引き抜いた後、
 わたしは再び彼らをあわれみ、
 彼らをそれぞれ自分のゆずりの地、
 あるいは自分の土地に帰らせる
 彼らがかつて、バアルによって誓うことを
 わたしの民に教えたように、
 もし彼らがわたしの民の道をよく学び、
 わたしの名によって『主は生きておられる』と
 誓うなら、彼らはわたしの民のうちに建てられる
 しかし、彼らが聞かなければ、
 わたしはその国を根こそぎ滅ぼす
 ――主のことば」

※文中の表記は『聖書 新改訳2017』を使用しています

なぜ悪人が栄えるのかとのエレミヤの問いに
神は、将来の苦難に備えて
信仰を増し加えるようにと答えられました

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