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ひょうたんは毒?食用ひょうたんとの違いとは?①

縁起物で知られているひょうたんですが、食べられるって、知ってました?
「ひょうたんの漬け物」知ってました? 
初めて見た時、えっ?ひょうたんって、食べられるの?と私は、おもいました。

ひょうたんの漬物は意外にも日本全国各地で作られているようで、白漬けやしば漬けにして紅白でお正月などの縁起物としてや、結婚式などのお祝いの品として喜ばれているそうです。

こちらは、明治創業の小田原しいの食品さんの千成ひょうたんのしば漬

ちょっとピクルス風で、さっぱりして美味しいです。
ごはんが進みます。
パンにも合うな〜と思いました。

でもひょうたんって、食べられるの?
我が家では父が育てて、水筒や器など作ったりしていたので、子どもの頃から馴染みの植物。
でも硬くて、食べるなんて考えた事なかったのですが、やはり食べられません。

ひょうたんは食用ではありません。
しかし、このお漬物のおかげで、ひょうたんには観賞用と食用とがある事を知りました。

えー!かわいい〜
自分で育てて食べてみたい〜となり、調べてみました。


すると、いろいろ知識なしに育てるのはどうかという考えに至り、その事を、私なりに伝えて、安全に楽しく植物と付き合うのに誰かのお役に立てたら嬉しいです。


〈ひょうたんには植物毒が含まれている〉

一般的な、ひょうたんのほとんどが観賞用で、観賞用のひょうたんには、苦味成分で植物毒であるククルビタシン類が多く含まれています。
ククルビタシンの食中毒の症状は、唇のしびれ、吐き気、腹痛、等で、嘔吐と下痢を伴う重篤な胃や腸の不全を引き起こし、海外では死亡例もあるそうです。

ひょうたんによる食中毒は、全国であるようで、ひょうたんの漬物で、千成ひょうたん漬けと表記しているところもあるので、ひょうたんが食べられると誤解したり、ひょうたんに毒性があると知っていても、千成ひょうたんは食べられるのだと勘違いする人もいるようです。

漬物で使っている物は限られたひょうたんの食用品種のもので、それでも食べられるのは、小さな実の時だけで、大きくても5cm程度までの柔らかく産毛が生えているものだけだそうです。
食用であっても成長とともにククルビタジンの含有量が増るので注意が必要です。

そして、驚いたのは、ククルビタジンが少ない品種でも、ククルビタジンの含有量の高い、ひょうたんと交雑しやすく、交雑した果実はククルビタジンを多く含有してしまう事があると言う事。食用でも、生育環境によって、いつの間にか交雑し、有毒に変化してしまう危険性もあると言う事です。

無知での栽培や食用での事故や流通での事故に合わないためにも知る事って大事ですね。

市川種苗さんでは、ひょうたんの植物毒性のククルビタジンは交雑によって同じウリ科の植物にも含まれるようになる可能性もあると書いてありました。

食用でないひょうたんを育てている人は、狭い敷地でウリ科の野菜を育てるのは、注意が必要ですね。

市川種苗店で販売の種子、食用ひょうたん兵太くんのパッケージにも食用は5cm〜10cmまでとなっていました。

今回、市川種苗店さんのHPやブログを参考にさせていただきました。

食用ひょうたんの種子の扱いがある市川種苗店さんのHPやブログでは、危険を恐れて販売中止にするのではなく、かなり詳しく丁寧に説明されていて、大変、勉強になりました。

栽培される方は、きちんと知識を得て、販売元に迷惑をかけないよう。注意を良く読み、育てる必要がありますね。ぜひ、市川種苗店さんのHPやブログを参考に知識を得てくださいね。

無知は罪、自己責任ですものね。

次回へ続く。

自然の恵みに
感謝♾合掌

参考
食品安全委員会
厚生労働省 自然毒のリスクプロファイル

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