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胸焼け結婚記念日

元ブログより、2015年2月22日に書いたもの。若干修正して載せます。コロナ禍前、社員旅行はいつも2月半ば過ぎで、私たち夫婦の結婚記念日に重なること幾たびか。
恨みを込めてヤケクソを起こした日です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

チクショー!!!

結婚記念日なのに・・・・オットはさきほど出て行ってしまった・・・(/_;)/~~。

結婚記念日なのに、結婚記念日なのにぃぃぃぃぃ・・・。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

彼は今日から火曜日まで不在である。
なんでか、某所へ社員旅行だ。
10月にも行ったばかりだぞ!!!

あの時は隣県だった。
霊場もあるところで、ワタシは憑依したように
「チクショー。。。寂しいぜ・・・」
とうらめしやだった。

今回の話が出た時、社員一同
「?なんで?」
だったそうだ。
当然だ。忙しいのだ。
期限までの仕事が押してて、全然捗らないのに、なんで?

日程表が配られた。

「えー。二泊もするの???」

オットは団体行動したくないのと、仕事の段取りが滅茶苦茶になるのと、
「結婚記念日なのによ。行くんならたーちゃん(私)と近場でもいいから出掛けたいのによ」
ワタシ以上に浮かぬ顔である。

しかし行き先は個人的には

「まあ、こういう機会でなければ本来ならわざわざ行かないところ」

検索をすると、
「もののけ姫のモデルの森」

山男のオットにはふさわしいところだが、今回は隣町の
「ほぼ定年過ぎの人達との抱き合わせツアー」
で、定年後の熟年、老年が、縄文を味わう・・・とまあデタラメな気がする。
きっとシャチョーの都合である。
田舎もんのツアーで、頭数合わせに頼み込まれたに違いない。

某インターが集合場所で、出発が5時20分・・・どうよ・・・だからさっき送ったんだ、もう空港へのバスに乗って行ったんだ!!!。

つまんないので娘の所に行こうとしたが、彼女も忙しく、そうでなくても、私も猫を置いていけない。

ワタシはいいの。
待つわ。
いつまでも待つわ。
ここで待つわよ。
待ってればいいんでしょ。

で、息子夫婦に
「晩ご飯食べにこなーい?」
と言ったら、来るそうだ。

それは良いのだが、日中どうする。

自分が暇だからって、新婚さんを縛り付ける野暮はしない。

ムムムム・・・・。

そうだ!!

野望が浮かんだ。
それは叶えるにたやすい野望である。

ケンタッキーを一人で全部食べてやる!!!
いくらなんでもこのサイズではないけどさ・・


パーティバーレル・ケンタッキー

結婚記念日にケンタッキーにヤケクソでかぶりつくオバハン・・・
想像すると・・・・チクショー!!(´□`。)

野望を果たすべくケンタッキーを4ピース買ってきた。わざわざ行って4ピース・・・。しかしそれ以上だと
「太る」

夜には仕事を終えた息子夫婦が来たのだが、彼らにはあげないと心に決め、猫たちが嗅ぎ付けないように戸棚にしまっておいた。

あとはずっと籠り、ひとりで宅オケを小さな声でやった。
近隣は、日曜日なので大概在宅である。

「隣から、ずっと変な声が聞こえるんです・・・」
と通報され、パトカーが来るやもしれぬ。

以前、ある歌が気に入って、オットが風呂に入っている時にyoutubeを見ながら
「〇*×゛Й*Ю∞◎~」
と気分良く歌っていたら
「・・・風呂までも丸聴こえだから外にも聞こえてるよ」
と言われたが、オットは風呂上りで全裸だったので説得力がないのだった。

昼から、若夫婦のために料理を仕込む。
結婚記念日は、世の夫婦はどう過ごしているのだろう。

1  何もしない
2  どこかへ食べに行く
3  旅行に行く
4  祝ってもらう←誰に
5  そもそも忘れた
6  別れた

人それぞれだが、自分のためにご飯は作らないとしても、若夫婦の
「野菜をたくさん食べたい」
というリクエストもあったため、アレコレ作って普段よりキチンとなり、豪勢になった。

日曜日はそんなで、のんびりだったのだが、昨日突如伯母の入所している施設から電話があり

「発熱38.6度」

施設内で、職員及び入所者がインフルエンザで何人か休んだり、居室隔離ということである。

すっ飛んで行くと、本人はフラフラなのに
「みんなで大騒ぎして」
と不機嫌だ。

ムッツリ顔の老婆を車に乗せ、病院へ連れて行く。
発熱して間もなかったのだが、最近は検査キットが進化していて、妊娠判定スティックみたいなのにAだのBだのと書かれてあり、伯母はAのところに陽性反応が出ていた。

ワタシはマスクで装備していたが、予防接種を受けると、なぜか必ず罹患する過去があるため、最近は受けていないし、秋に受けていたとしても効果が切れてくる時期でもある。

「ひぃぃぃ・・・やっぱりか」

タミフルその他を処方され、施設に戻るといつも温かくて明るいホールには人気が全くなく、異様な雰囲気であった。

食事もトイレも全部居室(ひとり一部屋あてがわれている)である。
職員さんたちが真剣な顔で、忙しそうで、頭が下がる。

何しろ
「疫病」
なのであるから、ワタシも早々に立ち去り、施設は面会禁止となった。

バタバタと落ち着かなく、加えて、ひとりで沢山食べたケンタッキーのせいか、胃が重く、夜は夜で、しめじとささみが両脇にいて、夢にはビートたけしが出てきてうなされ・・・

友人に愚痴ともつかぬメールをすると
「やっぱり、ワタシたちって、どうしてもゆっくりできないようになってるのよ・・・」
と同情された。

ヤレヤレ。今夜遅くオットがやっと帰宅する。
待ち遠しい限りである。


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