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ハカセとあたし 正誤病者のうつうつ是好日

ハカセとの共通点は、読書好き

村上龍   希望の国のエクソダス

龍好きとして、読んでなかった本だったから
彼と話したくて、すぐさまその本を買い、
さも知ってたふうで、感想を語り合った

この国にはなんでもある
だが、希望だけがない

作中で中学生が語る言葉

あたしは旦那との生活に疲弊していて、
自分の人生には希望なんてない
と思っていた

読書好きが集まるチャットの部屋では、
希望を見いだせない中高生がいた

彼らには希望はあるよ!
と励ましながら、あたしは希望なんてない、からっぽの人生を送ってるくせに...
あたしのようにならないで、と思ってたのかも
矛盾している、とんだ偽善者ですね

そんな話をハカセにしたら

私には、きみは、希望なんてないと言わなければ生きていけないほど希望を望んでる、そんなふうに見えていたよ
殺したいほど憎んだ父が死んだ時、自分でも驚いたが、涙が止まらなかったよ
人間の心には大きな振り幅がある
私は虐待によって辛い目にあった
だからこそ自分は幸せになる権利がある
だから、エクソダスの、希望はない、は
私には通用しないんだ

その時、あたしは、
ハカセとの希望ある未来を夢見てしまった


叶わなかったけど

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