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世界一周旅行 Vlog

2020年4月下旬コロナ真っ只中に新居浜東港をオレンジフェリーで出港。
アメリカ、デトロイトまでノンストップ直行便である。

オオサカは英訳機片手に地元のご老人とお話をしているのだが、60分前から様子がおかしい。英訳機で翻訳された文章に記載されている文は
killer pussyであるこれが!やばいだろ!

悪気ある感じがしたので、
もしかして戦争は経験してますか?
と聞いたら「yes. off course」との返答がきた。
なるほどね、こいつまだ合衆国に、嫌悪感を感じてやがんのかよ。
このオオサカ悪い予感は当たるのである。
そうと分かれば即、次への行動である。

ソファーからスマッシュのごとく跳ね上がり、犬歯で老人の右耳を噛むと、ブンブンと頭をふりまわし、食いちぎった。

ぺっ、

右耳は太平洋に落ち光が届くか届かないかのところでシャチが食べた。

お次は左耳、こちらは老人の目の前でゴクリと飲み込んでやったのですが、思いのほか脂っこくオオサカはお腹を壊し、4階の4番目のトイレで、赤字で無数の「助けて」の文字が書かれた英訳機を右手に発見された。

次の日、オオサカは早起きしてお腹ぺこぺこで朝食のビュッフェへと急足で向かう。
「オハヨウゴザイマス!」拙い日本語で、上記のご老人に元気に挨拶!
反応がない、もう耳が塞がってやがる、だが適切な処置を怠ったのか、耳の穴が潰れる形で塞がっている、そこに気づくや否やここでは書けないほどの罵詈雑言を浴びせて、バターロールを7個食べました。アスリートの食欲。

昼下り、漁を終えたカニ漁船がオレンジフェリーのスレスレを通りこのオオサカそれを触ろうとして海に放り出される形となった。

太平洋に落ちたオオサカは光が全然届くところでシャチに食べられた。
先ほどの光とは一転、暗いシャチの腹の中である。昨日のジジイの耳だけ消化液に負けない形で落ちている。
酸素も少ないので急いで脱出しなければ、しかしそこは持ち前の顎の力を存分に生かしてシャチの腹を軽々と突破。アスリートの食欲。

海面スレスレまで上がってきたところで、

いっけね、忘れ物

オオサカはシャチのお腹に置き去りの耳を取りに帰ったついでにガスの元栓も閉めてきた。
ガスの元栓があるシャチは下の方に沈んでいった。そしてやっと

ぷはっ、空気うまッ

あとはドルフィンキックでオレンジフェリーまでぶっ飛ばした。

帰ってきてポケットにある耳を取り出すと、泥に変わった。
そう言うのあるけどって言いました。これまた拙いスワヒリ語で。

次の日、見えたアメリカ大陸だが蜃気楼だったので寝た。

ふと起きると、ガリガリと音を立て、船が進んでいる。のそりと身体を起こし、カーテンを開けると眼前に広がるニューヨークの摩天楼。

なるほど、デトロイトは内陸である。

大勢の外国人を轢き殺し、血で赤く染まった、オレンジフェリー。
「大丈夫なの?この血痕」と船長に聞いたら海で洗うと言われた。

5月2日の17:00、オレンジフェリーは新居浜市の匂いを残しつつデトロイトに到着。

この日オオサカはキセルをした。

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次節 「オオサカナオミ グランド・キャニオン国立公園編」

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